2022年北海道公立高校入試・倍率のお話

北海道公立高校入試が近づいています。近づくと、ウチのwebとブログの倍率だったりボーダーラインだったりのお話のページへのアクセスが急増します(笑)。毎年書きますが、、、今見てもあんまり変わらないです。見てほしいのは今中学2年生だったり1年生の「来年以降の受験生」なんです。

倍率のお話・過去の記事

昨年、一昨年のものリンクしておきます。たまに、その年に起きている不思議現象について記載していたりしますが、基本的に書いている内容は「変わりません」。数字がその年のものになっているだけ、、、です(笑)。

倍率は合否判定に使うものじゃなく、人気のバロメーターです。

毎年書きますが、倍率は人気を表す指標であって、通常は合否に大きく関係しません
合否に関係するのは「ボーダーライン、ギリギリで受験する」場合のみです。
、、、それであっても、ギリギリで受験するなら「倍率なんか気にせずに死ぬほど勉強する」ことが大事で、、、。結局、倍率なんてどーでもいいことなわけです(笑)。

そんなわけで、倍率(人気)高いところ・低いところのお話を少しだけ。

倍率高い高校・当初→変更後倍率

学校名変更後人数増減当初倍率変更後倍率
札幌東 普通-461.6501.506
札幌西 普通-451.7471.606
札幌月寒 普通131.4881.528
札幌国際情報 普通-171.7001.488
札幌啓成 理数22.0002.050
札幌国際情報 国際文化-11.5001.488
札幌国際情報 理数工学-11.5751.550
市立札幌旭丘 普通-191.5211.442
市立札幌藻岩 普通81.4211.454
市立札幌平岸 普通-281.9141.814
市立札幌平岸 デザインアート-11.4501.425
市立札幌清田 普通61.5201.550
市立札幌旭丘 数理データサイエンス290.6501.013
2022年北海道公立高校倍率・出願変更後

今年の出願変更後の一番の驚きは「札幌東・札幌西から45名以上変更した」ことでしょう。札幌西に関しては「旭丘・数理」や「旭丘・普通」と悩んで出願したんだろうなー、というのがわかるのです(実際旭丘・数理は30名近く増えましたし)が、札幌東からの変更分はどこへ行ったんでしょう。たぶん、月寒と啓成とか、、、かもしれません。なんにせよ、東も西もとても多くの「出願変更」があり、倍率が大きく減りました。減ったんですが「まだどちらも150〜200名近く落ちる」という戦いになるわけです。「東西南北」に関しては例年どこかが「キビシイ戦い」になります。その覚悟は必要かな、と思います。

今年はまた「旭丘・数理データサイエンス」の1年目でもあります。市立高校の理数系は開成高校が中高一貫校に転換したのでなくなっていましたので、市立高校で「理数系・上位校」を作るイメージなのかな、、、と思っていたら、当初倍率が0.65倍、そして変更後で1.013倍とそこまで人気が出ませんでした。ただ、旭丘・普通と数理は「両方の受験」が可能なタイプです。ですので「数理に出願・数理落ちたけど普通科で合格」という出願ができます(し、実は普通受験・落ちたけど数理で合格、というのも理論上は可能です)。ですので「見た目上の倍率だけで話することが難しい」=「啓成高校と同じ」パターンだと思います。啓成・理数科についてもずーっと倍率が高い状態が続いています(2.0倍近く)。似たような事がこの先起きるのか、あと数年は見てみないとわからないかなー、とも思います。

旭丘全体で考えてみました。

学校名学科名定員推薦定員推薦受験者数一般受験者数受験者合計数倍率
市立札幌旭丘普    通24048622843461.442 
市立札幌旭丘数理データサイエンス80401368811.013
市立旭丘全体で見る32088753524271.334
2022年 旭丘全体を考えてみる

倍率1.334倍、昨年変更後の倍率が1.528倍ですので若干倍率は落ちています。上位層が「数理データサイエンスという学科名の表現を嫌がった」(笑)と見るのが正解なのかなー、と思います。

倍率低い高校・当初→変更後倍率

学校名変更後人数増減当初倍率変更後倍率
札幌手稲 普通150.98131.0281
札幌丘珠 普通100.85310.8844
札幌南陵 普通10.61670.6250
札幌あすかぜ 普通-30.81250.7938
札幌白陵 普通10.65630.6625
大麻 普通320.95361.0679
北広島西 普通00.70000.7000
当別 普通20.50000.5250
恵庭南 普通-30.96500.9500
恵庭北 普通70.89580.9250
千歳 国際教養20.70000.7500
当別 園芸デザイン00.25000.2500
札幌工業 電気20.91250.9375
札幌工業 土木-20.75000.7250
札幌琴似工業 電子機械-20.98750.9625
札幌琴似工業 電気20.57500.6000
札幌琴似工業 情報技術10.92500.9375
札幌琴似工業 環境化学00.78750.7875
札幌東商業 会計ビジネス00.75000.7500
札幌東商業 情報処理-10.95000.9375
江別 事務情報10.72500.7500
千歳 国際流通10.93750.9500
江別 生活デザイン00.70000.7000
当別 家政00.40000.4000
千歳北陽 総合-10.90630.9000
市立札幌清田 グローバル21.00001.0500
市立札幌旭丘 数理データサイエンス290.65001.0125
2022年北海道公立高校倍率・出願変更後

手稲高校が当初倍率で1.0倍を切る(表面上1.0倍、実際には0.98倍)というちょっと不思議な事が起きています。出願変更後15名増えて1.02倍になりましたが、近年で一番低い倍率になるのは間違いなさそうです。手稲は近隣に似たレベルの高校(新川・国際情報)があるので人気が上下しやすいとは思いますが、、、それにしても大きく下がったように思います。これが一過性のものなのか、大麻高校のように毎年続く形になるのか(大麻も近隣に啓成高校があったりします)、しっかり見ておく必要ありそうです。

その大麻高校は、昨年同様に変更後に35名以上増え1.0倍を超えています。おそらく啓成や他を考えていた(札幌東もありえそう)けれど結果として大麻に変更、という流れが多いんだろうと思います。近年ほぼ0.9倍〜1.0倍の間ですので「落ちることは無い」という意識は高そうです(その結果ボーダーラインの人が押し出されてしまうので大麻を狙うならボーダーライン付近はやめた方がいいでしょうね)。

市立清田、市立旭丘の専門学科2つが倍率が上がりませんでした。清田・グローバルは昨年同時期で0.975倍で、清田・普通よりも倍率が大きく低い状況が続いています。進学実績などを見て「グローバルである必要性」を考えると、、、という人が多いような気もしますが、さてどうなんでしょう?清田の普通科・グローバル科は昨年の受験結果で少し触れているようにちょっと不思議な状況にあるので(ランクが高いと普通科が難しく・グロバルが簡単、ランクが低いと普通科が簡単でグロバルが難しいという逆転現象がある)そのあたりも人気が出ない理由かな、とも思います。
数理データサイエンス、、、何するのかさっぱりわからない名称(笑)だな、という印象が強い気がします(笑)。理数科じゃだめだったんですかね?理数と情報の2つが大事、、、となるとどうしても「進路が限られるんじゃないか?」というイメージが強くなってしまったように思います。理系進学をしたいと思う生徒は多くても「データサイエンスに行きたい」と中学生のときから思っている生徒は少ないだろうなー、と思うわけです。、、、そもそもデータサイエンス自体がまだそこまでメジャーじゃないので、何がどうなのか上手く説明できない大人も多いでしょうし、、、。で、結果として0.65倍→1.013倍という数字になっているんだろうと思います。

結局、地域一番校は強い気がします

結局のところ、その地域でよく名前が上がる高校は倍率(人気)が高い傾向があると思います。
各地域の有名な高校は1.2倍程度を維持していること多いです。その中で手稲高校が倍率が0.98倍になったことはちょっとした衝撃です。この数年、新川高校と手稲高校の倍率が行ったり来たり、、、ボーダーラインも上に行ったり下に行ったり、、、だったので、2校ともそこまで大きく変わらずに行くと勝手に思っていましたが、、、急激な変化がありました。来年(現中2生)の受験で手稲にドバっと行くかもなー、と思ってみたり、、、大麻パターンになるのかなー、と思ってみたり、、、どちらにせよ「十分な合格範囲」に入っていれば倍率関係ないんで問題にはなりませんが(笑)。

→ ボーダーラインギリギリでの受験する場合は倍率が大きく関係します。ですので、細かな情報収集(道コンでの受験者数・中学校内での人気・話にどのくらい上がるか、等)が大事になりますが、、、それでも「意外な結果」になることが多いように思います。兎に角「ギリギリにならないようにする」ことが一番です!!

倍率は気にしない。

倍率は気にしない事が一番良いです。

そう言いつつ私が倍率のお話を毎年書く理由は唯一つ「お買い得な高校があるかどうかを調べたい」からです。進学実績やその地域での通いやすさなどを考えると「この倍率は低すぎる」という高校が毎年1〜5校ほどあります。近年「大麻高校」をよく例に出していますが、、、似たような状況の高校が数校あります。そういった高校を「入試のような緊張する場面で100%の力が出しにくいタイプの生徒」といった「学力点取れないけれど十分頑張れる生徒」に紹介するために探しているわけです。

、、、ここでは具体的な高校名は書きません。人気が出るとダメなんで(笑)。
実際には、、、倍率がただ低いだけでなく進学の実績を見て資料にしていく必要あるので、速報的に書く記事では間に合っていない、、、だけです(笑)

そうそう、、、今年は書きませんでしたが「推薦を抜いた実質の倍率」というのを考えてますでしょうか?320名合格・推薦が40名の高校と、320名合格・推薦なしの高校、総受験者数が同じだと「倍率が同じ」です。実際には少し変わることあります。そういった部分考えてみると「この高校がお買い得」とかが見えてくる気がします。

、、、まあ、ごく個人的な意見ですが(笑)

まとまらず、おわり。

 入塾・家庭教師に関して

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分析して書くお話はデータが無いとなかなか書けません。データを持ってきていじって、、、というのが意外と面倒くさい。

今、「道コンの中学校ごとの平均点のデータ」を札幌では有名な「学びや むげん」のたかとり先生から提供してもらいまして(私からもデータ提供してまとめたものを頂いた、が正確な表現ですね)、データ整理中ですが、ブログには書けなさそうなお話しか思いつかないのです(笑)。この内容については保護者向けお話会でお話したいなー、と考えてます。4月・5月に高校受験に関するお話をする予定です(内容は近日!)。よろしくお願いいたしますm(_ _)m

保護者の方からのご相談も随時受け付けております。お気軽にどうぞー。

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