2021年・北海道公立高校入試最終倍率が出ました。

3月1日に最終倍率が発表となりました。
大きく上がったところ、下がったところのお話など、、、大雑把にしておきたいと思います。

どちらかというと「中学2年生・1年生」に「来年以降を考えてもらうため」のデータ整理です。当初の倍率からどう変化したのか、、を見て「倍率だけで考えても意味がない」とわかってもらえるとありがたいなー、というお話です。

当初倍率からの変化

上位校・東西南北など

校名当初倍率昨年当初倍率最終倍率昨年最終倍率
札幌東高校1.42倍1.50倍1.40倍1.41倍 
札幌西高校1.52倍1.51倍1.49倍 1.42倍 
札幌南高校1.40倍1.2倍1.29倍 1.17倍 
札幌北高校1.28倍1.3倍1.22倍1.26倍 
札幌国際情報高校1.59倍1.58倍1.59倍1.48倍 
市立旭丘高校1.55倍1.54倍1.62倍 1.52倍 
当初倍率 2021年2月26日、最終倍率 2021年3月1日 北海道教育委員会HPより

大きく上がったところは旭丘高校だけですね。ほとんどのところは若干下がる(倍率が高くて逃げた)傾向が毎年ありますので、0.05倍〜0.1倍くらい下がるのは例年通りです。

例えば、、、旭丘高校の推薦は112名受験で64名合格、合格率57%。
当初の受験者数(推薦含む)が497名→出願変更489名→推薦合格発表後(最終)414名で、、、。
489名ー推薦合格者112名=377名+推薦不合格の48名=425名。9人くらいが推薦に落ちて別のところに行った、、、という感じですね(大雑把な話ですm(_ _)m)。

旭丘高校は今年、推薦入試も大量に受験していて(112人)人気が高くなってきている様子です。ちょっと前には国際情報高校が同じ様に高い時期が2年くらい続いていたような気がします。今後も高いまま推移しそうな感じがありますが、、、さて、どうなるでしょう。

倍率が大きく上がった・下がった高校

校名当初倍率昨年当初倍率最終倍率昨年最終倍率
札幌啓成高校 理数1.98倍1.83倍2.13倍1.98倍 
市立藻岩高校1.42倍1.30倍1.59倍 1.36倍
大麻高校0.90倍0.79倍1.04倍 0.92倍 
札幌国際情報高校 国際文化1.15倍1.21倍1.30倍1.25倍
札幌南高校1.40倍1.2倍1.29倍 1.17倍
当初倍率 2021年2月26日、最終倍率 2021年3月1日 北海道教育委員会HPより

啓成高校理数科は、例年倍率が高い高校として出てきます。ココは「理数科で不合格→普通科で合否判定、普通科合格」があるので、チャレンジで受験する生徒も多く、倍率が落ちることはあまり無いです。

藻岩高校はクラス数が減る&単位制に移行するというあたりで人気が高めで、、、出願変更後の数字の「推薦人数を減らした倍率」で考えていれば特に大きく倍率が変わっていないんですよね。

大麻高校は「お買い得」というお話を何度か書いている高校で、、、やはり同じことを考える人達が多かった様子で、再出願で20名ほど増えています。それでも倍率1.0倍付近ですので、合格しやすそうですよね。

札幌南高校は、倍率が0.1倍程度落ちました。例年若干は落ちるんですが、今年は落ち幅大きかったようです。

倍率のお話

倍率はあまり合否に関係をしません。
流石に2倍以上倍率の場合は「倍率が高いので落ちるかも」というお話になるのですが、、、。

例えば、合格定員が200名、受験者が220名の高校を考えると、、
倍率は 220÷200=1.1倍 となります。単純に20名が不合格になる、という話です。

ただ、合否を考える上で「どういった生徒が、どういった学力レベルで受験するか」ということを考えて欲しいのです。「全ての生徒が全く同じ実力」であれば「倍率が高いと落ちる可能性が高くなる」と思います。しかし現実には「例年の合格者平均ライン付近」で散らばっているかと思います。ボーダーライン付近で散らばっているのではなく、平均ライン付近。で、あれば「下から20人」に入らない可能性が高いと思うわけです。
「ボーダーラインぎりぎりで挑戦する人」にとっては倍率が高くなるとキビシイ戦いになりますが、ランクに余裕があるとか例年のボーダー点数を常に超えれてるとか、、、だと全く倍率は関係ないわけです。普通、中学校からはどっちかに余裕がないと「ちょっと考え直した方が良いよ」と言われるはずで、、、中学校がOKを出したのであれば合格者の平均ライン付近に居るだろう、と思っていい(ハズ)です。

つまり「ランクと当日点」が大丈夫であれば「倍率は無視していて問題ない」わけで、、、どちらかというと「倍率=その年、人気がある高校」と考えていればいいと思います。

、、、でも、毎年、倍率の話を書きます。それは「この高校人気あるよ!」とか「この高校人気無いけど、大学入試で結構いいとこいけてるよ!」といった話中学1年生・2年生にとっては大事だからです。
どこを受験するか考える時、「今の自分の力で入れるのか」と「入ったあとどうなのか」まで考えるときの「きっかけ」「入り口」として「倍率が高いんだって」とか「低くて誰でも入れるって」という話がわかりやすいと思うのです。

例年、ほぼ誰にも見せないデータ整理をしております(ココに書きにくい話ばかりで(笑))。
今年は高校受験終わって、4月か5月にデータ整理したもののお話をしようかなー、、、と思ってはいます。今の成績がどのくらいの高校で、、、といったお話を保護者・生徒向けでしようかな、、、と考えておりますm(_ _)m

今年は、3月3日に予定されていた公立高校入試が雪の影響(とコロナでJRが間引き運転だったから?)で4日に延期となりました。まさか、延期になるとは、、、。過去に例がないわけじゃないですが、一斉に全道で、は初だったようです。
来年から受験方法が変わり「裁量問題・標準問題」ではなく「問題は1種類・100点満点5教科・500点」となります。どの教科も説明させるような問題が増えると考えられます。
新中学3年生・2年生(の保護者さん)が興味持ってちょっと調べてくれると嬉しいなー、と思っております。

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できれば今の状況聞きながら、受験に向けてのお話をさせてもらえるとありがたいのです。


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