ノートが取れないお話、その2「見えてない?」

ここ数日「ノートが取れない」でお話を書いていたのですが、、、トンデモなく長くなることが判明。
、、、で、分割しすぎるほど分割して、ちょっとずつ書き直して出していきます。たぶん、全部出ずに私が力尽きて終わると思います(笑)。

2回目は「見えてない?」ってお話です。

ノートが取れない? → 何故取れないのかを考える

「ノートが取れない」のは原因が多岐に渡って、、、「これ!」という原因に行き着かないことの方が多いのです。
実は「黒板に書いてあるものが見えてるけれど、見えてない」ことがあるようで、、、。

「黒板にどう書かれているのか、読めない(頭の中でグチャグチャになってしまう)」という場合がある。

いわゆる「ディスレクシア」=「読字障害(識字障害?)」という状況ですね。「板書に何が書いてあるか、読み取りづらい/読み取れない」わけです。
読字障害・識字障害があるかどうかは、ちゃんとお医者さん(や言語聴覚士さん)に調べてもらってください。

そーなると「筆記用具を変えて」とか、そういう小手先の話ではなくなるわけです。

  • 「読めない」がどの程度なのか調べてもらう
    → 黒板だと読めないのか、教科書も読めないのか(書き文字が読める/読めない・印刷文字が読める/読めない)
  • 見え方によっては「プリント」を出してもらって、そこに記入する形じゃないと板書が写せないことも
    → それ以外には、タブレットで黒板を写真撮影+タブレットで少し記入する、といった方法?

みたいなことだったり、必要あれば「支援級」や「放課後等デイサービス」を利用したり、塾・家庭教師、が必要になるかもしれません。

「見えてない?」は「脳の中でうまく処理されてない?」なのか

この手の状況は「目から入る情報の処理が上手くいっていない」と言われることが多いんですが、、、。
「情報の処理」ってことは「脳の中で処理・変換がされていない」ってことなんだろーなー、と思うわけです。

だとすると、上手く鍛えてやれば、ちゃんと処理・変換されて読めるようになる」のか?それとも「どーやっても、無理。できるよーにはならない」なのか?

→ やってみないとわからない、、、らしいです。脳の中は未だにわからぬことが多いので「目から入った情報を処理する部分は使っていないのに、読み取りができる」みたいな事も起きるらしいくて、、、。
色々専門的に「こんな事やってみましょう」とか「こういう方法で、文字を認識してみましょう」とか、、、やっていくことで「ノートが取れるようになる」ことは十分ある、と思っています(し、できるようになった生徒をみてきています)。

家庭教師・塾だとどーするといいだろうか?

えーっと、、、完全な「識字障害」の生徒さんはまだ対応したことはないのですが、軽い読字障害(行飛びする・同じ行を繰り返す・音とひらがなが一致しない)の生徒さんは何人か教えていて、、、。
基本的には「音」にして伝えています。「喋って、動いて、伝える」と理解できる事が多いので、そこに「書く」を加えて授業するよーにしています。ノートに書く事は「必要な部分だけ」書いてもらうようにして、、、まずは「理解する」ことと「書くことになれる」を優先しています。

国語の場合は「線を引く・丸印をつける」よーな形で「自分が選んだ部分」がわかるようにしたり。
算数・数学は「必要な式」は書く。必要だけど「書くとわからなくなる」は一旦書かずにやってもらう。
→ 「書いたほうが楽」になる頃に「書きながら解く」を教える(暗算だけして数字を書くことを嫌がる・書くとそれも元の計算式だと認識する・はよくある→中学入学前に「書いた方が楽」を身につけられると良い)。

、、、どーしても書かなきゃダメな部分だけ書いてもらう事で「書けてる」というポジティブな結果の積み重ねができるといいなー、と思いつつやってます。

中学生でノートが書けないと「学校でのサポートがほとんどされず(無く)、授業に取り残される」が起きがちです。「ノートが取れない」は実は意外と大事(おおごと)だ、、、と思ってほしいなーと思っています。

黒板に「何が書いてるかわからん!」という場合は「見えてない」→「読めてない」を疑ってみるのは必要かもしれません。

その2「見えてない?」でした。

「ノートが取れない!」って時に「見えてない?」とまでは思わないと思います。目が見えない、ではなく「見えてるけど、わかってない・何が書いてあるかわからない・読めていない」という状態、、、結構大変なこと多いです。
気がついた時にできれば「病院に相談」してもらえると、支援する方法があるかなー、と。

学習面の支援の方法の一つ、、、として塾・家庭教師ってのもあるんですよ、実は。
ウチのよーに1対1で対応していると小学生だと授業に追いつく・理解するのはそんなに困らない生徒さんが多い感じです。

(で、どーすればいいの!!というお話は、、、、最後にまとめて、、、書けるかな??m(_ _)m)

次回、その3「黒板に書いてあるものを写す意味がわかっていない」を予定。お楽しみに?

この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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