2021年度北海道公立高校入試・分析?のお話

道立高校入試については毎年ある程度の分析はしています。特にウチに居る生徒が狙ってる高校の状況はしっかり見てます。
ただ「その生徒さんに向けた分析」をしていて、、、今のランク・この先このくらいまで上げれる+当日点は今はこんくらい取るよね、、、という入試分析というよりも進路指導資料しか作ってないので、あまり表に出せるものが無いのですm(_ _)m

ここ数年の経年変化の表を使って、当たり前の話だけ書いてみましたm(_ _)m。

F・Gランク辺りの高校のお話(の例:白石・厚別付近)

2018年〜2021年北海道公立高校入試ボーダーライン・偏差値・倍率

2018年入試(平成31年度入学生)〜2021年入試(令和3年度入学生)について、ランク・当日テスト点数のボーダー、偏差値のボーダー、倍率、を表にしてみました。

どの高校も入試のボーダー点数が20点程度上下していますが、
偏差値で見ると大きな差になることは少ない → 必要な学力は変化しない

でもよく見ると大きく変化している高校があるわけです。

大麻高校
49→45→52→44と、2020年で上昇(難しくなった)ように見えます。
しかし最低ランクを見てみるとE→E→F→Fと、Fランクに落ちています。ランクが一段階落ちた結果、必要点数(偏差値)が上がったように見えるんですが、、、2019年Eランク・147点→偏差値41です。実際には「下がっている」わけです。

また、偏差値が上下を繰り返す高校があったり

白石高校と厚別高校

偏差値でみると
白石高校 48→44→48→43 上下上下
厚別高校 40→42→41→40 下上下下

倍率(人気)で見ると
白石高校 1.3→1.2→1.4→1.2 上下上下
厚別高校 1.3→1.4→1.2→1.2 下上下下

おや!?ってなことがあるんですよ(笑)
何か理屈があるとか理由があるとかではなく「偶然の一致」のお話です。
ただ、「白石が人気高いと、厚別が人気が落ちる」のは地域的にはなんとなくわかるところあると思います。
→ 人気が高いとやっぱりボーダー付近だと落ちる可能性大きくなる(当たり前ですね)。

何らかの影響があるのは啓成高校とか大麻高校とか、、、もありそうですよね。倍率だけで話をしても「あっちが増えて、こっちが減って、こことそこが増えた分はあそこから来た感じかな」という動態は見えます。あくまで「偶然の一致」のお話です(笑)。でも、経年的に見ると「人気不人気(倍率の上下)」を形成して、、、偏差値と同期してるのかなー、と。

更に別の視点で。
ちょっと不思議だけどそうだなーと思うのが

清田高校普通科とグローバル科(英語科)

2021年のボーダーラインを比較すると
普通科 B168 C188 D193 E198
英語科 B148 C168 D198 E226

Bランク→英語科のほうが簡単
Cランク→英語科のほうが簡単
Dランク→英語科のほうが難しい
Eランク→英語科のほうが難しい
ということが言えるわけです。

→ 合格の人数が英語科の方が少ないので「英語科の方が学科内の学力の幅が小さくなる」はずです。その結果として「低ランクでは英語科は合格しにくい」という現象が起きます。

が、基本的に清田高校を受験する生徒であれば「普通科の方が難しい」という状況があります。この逆転現象はちょっと珍しいかも。

この地域に関してはかなり昔から追っかけていて、、、特に白石高校・厚別高校・平岡高校の話は毎年のように書いていますね(笑)。清田高校も含めると、D・E・F・Gランクだと選択肢が結構あるように見えますが、Gランクだと「どの高校もギリギリ」でもう一段下、というところが見当たらなくて、という話がよくあって。

つまり「少なくともFランクに上げておこう、そうすると楽」という話ですね(笑)。
D・Eランクくらいになるとその上の高校を目指すか、それとも、、、ということを考えること多いようですね(まとめで少し触れます)。

C〜Fランク辺りの高校のお話(の例:手稲付近)

同様に2019〜2021年の入試の表です。
北陵から稲雲辺り、、、という地域のお話です。
ここで取り上げるのはC〜Fランク辺りの高校ですm(_ _)m

ほぼ似たレベルがすぐそこにある地域なんですよね。

新川高校と手稲高校、、、と国際情報高校

偏差値で見ると
新川高校 57→57→55
手稲高校 55→55→56
とほぼ変わらず、近年は新川高校が若干高い状況が続いていましたが、今年に関しては手稲が上になっています。この先もしばらく上下の入れ替わりつつ、「同じくらいだよなー」で推移していくと思います。

これだけ近い距離でほぼ同じレベルで、、、というのも珍しいです。
ちなみに、国際情報高校もとても近く、レベルも似ていますよね。

国情・普通 62→62→61
国情・国際 58→60→57
国情・理工 54→59→59
国情・グビ 51→54→54

国際情報高校は「グロビジ120名・理工40名・英語80名・普通80名」と普通科の人数が少なく、どうしても普通科の難易度が高めに推移します。
国際学科は新川高校・手稲高校の少し上、理工とグロビジは少し下(?)という感じです。

内申・ランク平均は上がってきてる。

近年、Aランクの生徒は年々多くなっています。
絶対評価ですので「全ての生徒がオール5」でも問題ではないわけですが、、、まあ、そんな事にはならないハズですよね(笑)。ところが、何故だか「Aランクの生徒は増えている」というデータがありまして(某コンクールのデータですm(_ _)m)。

まあ、AランクだけじゃなくB・Cランクも増えていまして、、、。
→ 「当日の入試テストで点数が取れないけどランクが高い生徒」が増える傾向があるようです。

そういったパターンの生徒たちからすると、手稲高校・新川高校は意外と狙い目の(入りやすい)高校になっています。B・Cのランクですと手稲高・新川高ともに、得点率50%〜65%(300点満点・150〜190点)でボーダーライン。手が届かない得点率ではないですよね、半分よりちょっと上ですし。

このあたりのちょっと上の方の高校がやたらと人気があるのは、、、実はそういった「ランクあるけど、テストで点が取れないかも」でも入りやすいからなんですよねー。

まとめ

生徒ごとに合わせて分析してる理由は、上のような状況も、真逆の状況も、ねじれの方向の状況も想定していて、、、「今回書いた話が全く通用しない生徒」ってのが常にいて、分析をのせてお話を書いても「その生徒にとって通用しない話なら意味があるのか?」と思って細かい分析までは書かないでいます。

「その生徒にとっての最善は何かを考えるための高校入試の分析が必要」なわけで、、、学力が高いからどこに行けるとか低いから行けないとか、ランクが高いとか低いとか、どーでもいいわけです。

例えば、前半で書いたようにD・Eランクくらいになると「上位で入れる高校か、ギリギリで入れる高校か」の選択をすることがあります。「どちらが良いかはその生徒ごと違う」のは誰もがわかることだと思うのです。

その生徒にとって、何がいいのか。「入るときに努力をさせることが重要」なこともあるだろうし「入ってから成績が取れることが重要」なこともあるだろうと思うわけです。
そういった「個人を考えることからスタートして入試の分析をする」ことが大事だと思っていて、、、正直今回書いた事は「ある生徒についての分析を説明するために使った枝葉の話」でしかないわけです(笑)。

入試の方法が来年度から変更になったりで、、、今年の結果が来年とどの程度似ているのかは全く先が読めませんが、、、そんなに変わらないだろうなー、とも思っています。
その辺りのお話(や、個別の詳しいお話)は5月8日、9日で開催予定のお話会でお話する予定ですm(_ _)m

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この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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