北海道高校入試・合理的配慮の実例、のお話

道新のwebでこんな記事がありました。

十勝管内でも学びに「合理的配慮」 学習障害ある生徒、タブレットで授業や試験(2024年4月18日 22:10(4月18日 22:54更新))

十勝管内でも学びに「合理的配慮」 学習障害ある生徒、タブレットで授業や試験:北海道新聞デジタル
障害者差別解消法に基づく「合理的配慮」として、道内でも入試や学校生活で配慮する動きが少しずつ広がっている。学習障害(LD)の読字・書字障害がある十勝管内の女子生徒(15)は、今春の高校入試でタブレット...

学習障害(LD)の読字・書字障害がある十勝管内の女子生徒(15)は、今春の高校入試でタブレットの持ち込みが認められ、高校進学後も配慮を受けながら学校生活を送る。

十勝管内でも学びに「合理的配慮」 学習障害ある生徒、タブレットで授業や試験

という記事でした。

合理的配慮って?

入試だけじゃなく、高校で(もちろん小学校・中学校でも)その生徒が必要だと考えられる支援・手助けをする、、、ってことを「合理的配慮」と言っているようです。
例えば「車椅子の生徒はエレベーターを使える」とか「難聴の生徒はリスニングは専用のプレーヤーを使う」といったことが考えられるかと思います。

今回、入試で「タブレット端末で受験」が認められた、ってところがスゴイところで。
自筆でなくても入試が受けられるのは、、、過去道内でなかったんじゃないかと思います(あるけど公表していないだけ、って可能性もあるんですが、、、)。

道内学校での合理的配慮は、、、

合理的配慮パンフレット

リンク先のpdfにあるよーに、生徒・保護者から要望→学校内で把握→合意形成→校内委員会設置、、、と長い道のりです。
最終的には「個別支援計画」を作って、それに則って進めていく形になるハズです。

入試における合理的配慮も長くかかる、ハズ。


志望校を公立高に絞り、入試と入学後の学校生活での合理的配慮を中学校を通じて志望校に要望。具体的には、入試では出願書類の署名以外のデジタル入力や入試でのタブレットの持ち込み、入学後はデジタル教科書の使用やタブレットでの定期考査受験などだ。

 昨秋の受験要項発表後は、生徒と母親、中学、志望高校、道教委などで協議を重ね、2カ月半後の年明けに要望が認められた。生徒にはタブレットを持ち込んで計算アプリと問題文の読み上げ機能の使用、タブレットでの回答などが認められた。

(太字・赤字変更:筆者)

十勝管内でも学びに「合理的配慮」 学習障害ある生徒、タブレットで授業や試験

つまり、受験要項が発表されるのが9月、10月の後半から話をし始めて、1月、という感じで要望が通ったようで。
、、、10月までに中学校にそういった話をしておかないと間に合わなさそうな感じですかね?
n=1の状況なので、実際にどのくらいで間に合うのかわからないんですが、、、。

一つの目安として「中3の夏くらいには志望校が決まる」「9月には中学校に入試の合理的配慮をお願い」「10月までに志望校(ホントに入試するかどうかは別?)に合理的配慮のお願いをする」→「認められるかどうかはわからないけど1月に返事が来る」みたいな感じかな、と思います。

大事なのは「志望校じゃないところにも合理的配慮のお願いをしておく」ことかもしれません。
A校かB校か悩んでる → 両方に合理的配慮のお願いをしておかないと「どっちか合理的配慮なしの受験」とかになりかねません。

最近、発達障害の生徒さんが「周囲に人がいないと集中してテストに取り組める」ということで、定期テストを別室受験できた生徒さんがいまして。ちゃんと点数が上がるんですよね、こーゆー生徒さんって。

もし、入試でもお願いできるなら、ありがたいなー、と思うわけです。本人のために「周囲に人がいると30%点数が減る」とかの人の場合、、、「別室」はとても大事なことだと思うわけです。
、、、と、いいつつ「そんなに手が回らない」という学校もあると思います。
何でもかんでも「対応します」とはならないだろうな、と思いつつ、、、「少しでも有利に(良い方向に)行くならお願いしておくに限る」とも思うわけで。

今回の記事、実は、、、


 女子生徒は推薦入試で合格したが、道教委によると、道立高の受験でタブレットの持ち込みが許可されたのは今回を含め7例ある。

十勝管内でも学びに「合理的配慮」 学習障害ある生徒、タブレットで授業や試験

7例も持ち込み許可あったんだ、、、じゃなくて(笑)。
今回は推薦で合格したので「使わなかった」という記事で、、、何がどーでこれが記事になったのか、ちょっと不思議だったり(合理的配慮で、タブレットつかって合格!とかならわかりやすいですが)します。
具体的な学校名が出るわけでもないですし(当然ですが)、何を書きたかったのかなー、と思いつつ。

合理的配慮、どのくらいが合理的なのか(計算ができないLDだから計算機を使うとか、文字を読めないから全部読み上げるとか、論理的に考えることができないからわかりやすい論理に置き換えて説明するとか)難しいな、と思っています。カッコ内に書いたこと、荒唐無稽に見えるかもしれませんが、20年前に「字を書けないからパソコンで書かせろ」と言えば「荒唐無稽なことを、、、」となってたので、、、どこまで配慮するべきことなのかわからないなー、と思ってます。

受けれる配慮は受けましょう。それが「合理的な考え」だなー、と思います。

おわり。

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この記事を書いた人
すぎやま

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