今年も、大学入試・一次試験が終わりました。
しかしなぜにセンター・共通テストのあたりは大雪が多いんでしょうねえ、、、例年「交通機関が乱れてます」という話が出ているような気がします、、、そろそろ受験の日程を変える(というか受験方法を変えていく)時期かもなー、と10年くらい思ってます。
さて、今回は2022年共通テスト「生物基礎・生物」についてのお話を書いておきます。解説、、、ではないです。でも、生物基礎・生物で受験を考えるなら一読して欲しいかもなー、、、。
生物系問題の大雑把な話(元・生物教師が言うには、、、)
自分でも忘れがちですが、私(すぎやま)は元高校理科の教師してて、生物が専門でした。
で、高校教師をしていた頃から言っているんですが「共通テスト(センター)で高得点取りたいなら生物はやめておきましょう」「8割まででいいなら生物で受験するのが楽かもしれない」という話があってですね、、、。
生物系は「知識を積み上げて答える問題」が多いので(計算でさえ知識ないと計算できない)、覚えることがかなりな量あります。そして、昔から生物は「知識を利用した思考パズル的な問題」が必ず出題されます。そのため、高得点(80%以上)を狙う場合「知識のこぼれ落ちが無いこと」と「論理的に考える問題が得意であること」の両方の力が絶対に必要です。
今年の生物基礎・生物を使って説明。
生物は1問目からある程度考えないとわからない(もしくはこの手の実習をしたことがないと無理な)系統樹の問題がでました(下図・でもこれ「易しい問題」なんです、ホントに難しかったのは問3でしたね)。
生物基礎も論理的に考える問題が必ず出題されていて、今年については「初めてみる実験手法」(第1問・B・問5「青色光が照射されるとDNA濃度に比例した強さの黄色光を発する」)が出題されて「その実験結果が何を示すのか、何が言えるのか」を考えないと答えられない問題が出ています(グラフがついていて易しい問題です、問6の方が難しいかったかと思います)。
知識を問う問題、一問一答的な知識問題も多く出題されています。
よくあるのは「正しいものを選べ/誤っているものを選べ」という出題形式。ただ選ぶだけならいいんですが、センター時代からあるのが上に加えて「組み合わせを選ぶ」がくっつく出題形式。
今回で言えば、基礎の最初の方(第1問・Aの問2、問3)から出題されています(下画像参照)。複数選択(いくつ選択なのか言わないタイプが多い)なんで悩みが深まったり、、、「何となく覚えている」だと正答にたどり着けないようなタイプが比較的簡単な問題、という感じです。
どんな人が生物系を使うといい?
生物基礎・生物どちらについても「1問目」だけでこんな感じです。これがあと数問続いて行くので、、、なかなか面倒です。
配点は、生物は1問が2〜4点、生物基礎は3点か4点(→50点満点なので、100点で考えると1問6点か8点)ですので、、、。
大雑把に言えば、生物は6問ミスで80%以下に、生物基礎は3問ミスで80%以下になります。
基礎は大問が3つ、生物は大問6つ、つまり各問題で1問しかミスは許されない(理科はどの科目でも全てそうです)。そして、論理的に考える問題が必ず出題されていて、知識の幅が広い生物はミスをしやすい(覚えていない・抜け落ちが意外とある)科目で、、、どーしてもミスが出て80%超えることがちょっと難しいわけです。
ただ、それは逆手に取れば「80%くらいまでなら楽に取れる」という特徴にもなります。地方国公立大、7割取れれば入れるところは意外と多いです。そういった大学を狙うなら、生物基礎・生物はとても使い勝手が良い科目で、、、。
狙う大学によって「生物を使うか」ある程度決まるような気がしています。
そんなわけで「共通テスト(センター)で高得点取りたいなら生物はやめておきましょう」「8割まででいいなら生物で受験するのが楽かもしれない」と言っていたわけです。
じゃ、生物基礎・生物の点数を取るには?
基本的には覚えることが大事です。まあ「暗記」と言ってもいいです。ただ暗記するのではなく「系統だって覚える」とか「物語的に覚える」という言い方をされる、、、「覚えた知識を利用できる=理解している、そしてそこから考える事ができること」が重要です。
そのために「学んだ内容を自分でまとめてみる」だとか「図にしてみる」といった学習が必要だったりします。近年、生物に限らず「暗記モノ」と呼ばれる教科は暗記問題よりも「覚えた知識を利用する問題(思考力を問う問題)」が多く出題されます。
上にもそういった系統の問題を載せてますが、「覚えているだけで高得点は難しい」のです。「一つの知識だけでなく、その周辺の事まで知ろうとする」「その実験がどういったことを示しているのか考える」といったことを学習していく必要がある、、、のです。
生物基礎・生物だけの話?→そんなわけないです。
昨年、共通テストになって大きく変わるのは「知識問題」だけでなく「記述を出題する(国語・数学・英語で)」という予定でしたが、記述問題はなくなりついでに英語の外部試験利用もなくなって、結局センター試験じゃん、、、と言われています。
ところが、実際には「記述じゃないけど、知識を利用する問題」が各教科・科目で大量に出題されています。その結果が今回の共通テストの平均点下降の原因だと思います。暗記だけで何とかしようとしすぎた、、、んだと思います。
つまるところ『「暗記すればいいんでしょ」はできるだけ早くやめましょう』ってことです。それ、定期テストにしか使えません。推薦で行くつもりならそれでもいいのかもしれませんが、推薦だけじゃなく「一般入試」を考えているのなら「覚えるだけから早めに脱却」する必要あり、です。
、、、で、そういった部分で家庭教師・塾のサポートが必要な生徒さんが多いんじゃないかと思うわけです。
高校2年生の人は今回の共通テスト解いてみましょう。「まだ習っていない」とかいう言い訳は知らないです。後1年で「授業を受けながら受験レベルに達する」ということをするならなおさら「どんな問題がどんな内容が出題されるのか」見ておく・解いておく必要あると思います。受験を意識している高校なら、受験科目の大半は高2までで終わる様に教育課程を組んでいる(数学はIIBまで終わっていて、理科は少なくとも基礎2つは終わって基礎の無い理科が一つ終わっている)ハズです。今できない、ではなく今の力でどのくらいできるのかを確認して、「何がどれだけできない」のか「何を中心にやるべきか」考えて進めていくための時期に入ったと思います。
自分1人で考えきれないとき、担任の先生(教科担任)に聞いてみましょう。手伝ってくれる先生が必ずいるはずです。
学校でそういったことを聞くのが難しいとき、ウチの塾・家庭教師って方法もあります。その時点のできる限りお手伝いできるんじゃないかと思います。(ちょっと宣伝)
あ、ウチは受験に関してはかなりしっかりやってます。でも、高校1年生からしっかり時間かけてやる生徒さん多いです。、、、ギリギリで急に来て受験対策!もよくありますが、かなり「大変な学習量」になると思いますm(_ _)m。
それでも受かるかどうかは「まとめる力」「暗記だけじゃなく、使える知識にしていく」ことを意識して学べるか、、、「自分がどれだけ頑張れるか」にかかっています。頑張ることできるなら、、、生物使うともしかすると「楽に点数が取れる」かもしれません(笑)。
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共通テスト、数学・生物系・化学系は毎年解いて簡単な解説できるようにしてあります。
webに載せるほどでも無いしなー、、、と今年は解説ではないものにしてみました。作った解説は塾の生徒さんには使っていたりしますが「レベルに合わせてお話」するので全ての問題をやるわけでは無いんですよね、ポイントになるものだけ、という感じです。
高2は解いてみて「理解できない」ところがあればそのままにしないほうが良いですよ。わからない問題はきっと「来年の入試でもネックになる可能性が高い」です!
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