「宿題をコツコツ毎日やる」のに必要な力を考えてみる

塾・家庭教師で宿題を出すと「毎日コツコツ勉強する」「ギリギリになってまとめてやる」の2派にわかれるんですよねー。

教える側としては「提出に間に合うようにやってくれてる限りどんなやり方でも文句はない」んですが(私の考え方です、一般的ではないかもしれないです)、、、やっぱりギリギリ派は間に合わないこと多いわけです(笑)。

で「毎日少しずつやったほうが良いよ」という話になるわけです。
でも「毎日コツコツやる」ってスゲー面倒くさい、、、ってのが今回のお話です。

宿題が1週間で40ページ出た、とする

毎日コツコツやるには「1週間の予定を立てる」ことが必要になります。
「どの教科をどれだけ、いつやるか」を書けばいいだけ、、、なんですが、そうじゃないんです。

予定を立てるために必要な力

例えば、月曜日に宿題が以下のように出たとします。

1教科あたり8ページずつ×5教科(国数英社理)
全部で40ページ
来週の月曜までに終わらせる事

で、予定を立てる。その時に下のような表がすぐに作れる生徒はスゲー少ないです。

そんなわけで、まず、、、

  1. 「予定表を作る」方法を知っている

という事が必要なわけです。もしくは「カレンダーに予定を書き込む」ができる必要があるわけです。
、、、そんなん誰でもできるだろ!と思うんですが、実際にはできない生徒が大半です。「予定を立てる・書き込む、という方法を知らない」ので教えないとできないわけです。

上の予定表は「土日は遊びたいから5日間で終わらせる」ために「40ページ÷5日=8ページだから、1日1教科ずつやればいい」という形です。
単純な予定の立て方「(ページ数)÷(日数)=(1日あたりのページ数)」を知っていれば簡単ですね。ですが「予定は立てない(立てれない?)その日できるだけやる。終わるまで2日くらい頑張れば終わるはず!」というやり方している生徒さん、実はとても多いです。
大雑把に1日何ページやるか考えるために割り算して、その後「どの教科を1日何ページずつ」、、、と考えていく方法(2教科・4ページを2回みたいな方法・下の表)など色々予定の立て方はあるわけです。

そして、予定表ができたから宿題ができるわけじゃないんですよね、、、。

  1. 毎日机に向かう

ことが必要になります。「毎日机に向かって学習する」という行動が取れないと「予定表を作っても全く意味が無い」わけです。

この「机に向かう」を制御できるようになるか、が「毎日コツコツ」の1つ目の大きなハードルかもしれません。
「予定を立てる」ことは教えられると「なんとなくそれっぽいことができるようになる」んですが、「毎日机に向かう」は教えられただけでできることではないわけです。
ここに関しては「塾・家庭教師」だけではやりきれない部分「家で毎日やっているか、声をかける」が必要になります。最近だと塾・家庭教師の先生がLINEで「今日はやってるか?」と毎日確認することもありますが(その際、宿題終わったら写真撮って送らせたりして、毎日進んでる事をチェックすることも)、基本的にはご家庭内で声をかけてもらって(「やったの?」→「やってない」→「やりなさい」)毎日繰り返すことで自分からできるようにする、ということが必要なわけです。
「何か魔法のような方法があって、それをするとその日からできるようになる」といいのですが、そんなことはほとんどの場合無いんですよね。

ですので「毎日声をかける」ことが必要だと思っています。

で、

  1. 「予定表を作る」方法を知っている
  2. 毎日机に向かう

ができれば、毎日コツコツができるか、、、というとそうではありません。
ここがスタートラインで、、、トライ・アンド・エラーをしていく必要があるのです。

  1. 1日にできるページ数は何ページなのかを知っている

つまり、予定を立てたけど「絵に描いた餅」になってしまうことがあるわけです。今回、1日8ページで予定を立てていますが、1日に6ページが限界(内容によっては1日見開き2ページが限界)ということもあるわけです。そうなると、、、根本的に予定を作り変える必要(もしくは宿題の量自体を減らして貰う必要)があるわけです。

生徒さん自身が「自分がどれだけできるのか」を把握しないと予定を立てることすらできないわけです。でも「やってみないと、どれだけできるかわからない」わけで、、、トライ・アンド・エラー、やってみて「できなかったから、次はこうしてみよう」を繰り返すしかない、、、わけです。

  1. 予定を毎日確認する、という能力

これを能力というのかどうか、、、ちょっとためらうところもあるのですが(笑)。
予定を立てても「『予定を見ない』ので結果的にギリギリにまとめてやる」という生徒さんが居るわけです。これ、注意力が足りない(散漫な)傾向があるかもしれませんし、ただ単なる怠け(怠慢)のことも多いのですが、、、。
どっちにしても「予定を立てても見ない」というミラクルなことが私の周囲では比較的よく起きています(笑)。

つまり、予定を立てることできて、毎日机に向かう習慣もあって、1日にどれくらいできるかわかっていても「予定を見ない」ので毎日少しずつできない、ってこともあるわけです。

予定をチェックする習慣、大事です。我々大人でも予定忘れはたまに起きると思います。それを阻止するために「スマホで予定管理・アラームで知らせてもらう」とか「to doリスト+通知で管理してる」という人が多いんじゃないでしょうか?
宿題の予定もデジタル管理する必要あると思います??
それとも「このくらいの予定チェックをできるようにしておかないとこの先厳しくなるから」とアナログ管理する方法を身に着けさせます?

優先すべきこと(宿題を毎日コツコツできるようにする・一人で学習できること・点数を取れるようにする)によって、やり方が変わる、、、と思います。
今、その生徒さんは何を優先するべきでしょう?

毎日コツコツするために。

  1. 「予定表を作る」方法を知っている
  2. 毎日机に向かう
  3. 1日にできるページ数は何ページなのかを知っている
  4. 予定を毎日確認する、という能力

このくらいは最低限必要です。
後半2つについては、まず宿題をやってみないと「それができるのか、できないのかわからない」です。
そして「トライ・アンド・エラー/やってみて・できなかったら・やり直す」を繰り返さないとできるようにならないのです。遊びたくて・飽きっぽい奴ら(≒ギリギリになってまとめてやる派)にとって、苦しいことこの上ないわけです。

「そこまで頑張らせてでも毎日コツコツできたほうが良いのかどうか」は各生徒さんごと、その時ごと、違うように思います。
今回、「毎日コツコツ宿題をやるってのが結構でっかいハードルだ」ということを書きたかっただけなんです。

「毎日コツコツやってくれるとありがたい」と思うことは毎日のようにあります。同時に「ちゃんと宿題を終わらせてるから大丈夫だな」と思うことも毎日のようにあります。
その生徒さんに合った方法を考える意味で「毎日コツコツ宿題をしてみる」にトライするのは有りだと思います。その上で「予定をチェックするのが苦手だよね」とか「机に向かうことができてないだけかな」といった部分へ、、、もっと細かく「部活がある日だと机に座ってやるのがきつそうだな」とか「玄関予定表貼ったら宿題忘れず毎日できるようになったな」といったことへのトライをしていけるのかな、と考えています。

まずは、やらないとスタートしません。やってみましょう。

まとまらず、おわり。

入塾・家庭教師について

面談・体験授業からスタートです!

現在
 塾は平日・土曜日・日曜日ともに空きがあります!
 家庭教師は曜日関係なく生徒募集中です!

その他、個別のお問い合わせもこちらからお願いします。

家庭教師がつくる塾BASEホームページ
札幌の家庭教師屋さんホームページ も御覧ください。m(_ _)m

この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

すぎやまをフォローする
勉強方法教育
シェアする
すぎやまをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました