授業のノートが評価につながるお話

ノートを取るお話

学校の授業、ノートを取るのは当然、、、という認識があるかと思いますが、なんでノート取らなきゃいけないの?ってことをいう生徒さんもまあそれなりの人数いるわけです。最近はノート提出が評価に直結していて、、、ということで、ノートを取る話です。

授業を聞く?ノートを取る?

で、書くもとになったお話が以下のツイート(連ツイの一部です)。

「授業は評価されないが、ノートは評価される」 → 「ノートを取ることエネルギーを注いで、授業を聞いていなくて理解できていない」

というお話。

中学校・高校は今ノート提出(ワーク・プリント等)が点数化され「成績評価に明確に組み入れられる」のは普通です。ただ、「『授業の内容を理解している』と『ノートを取ること』を両立できない生徒が多くいる」ことは学校の先生方はよくわかっていると思います(し、私も困っていました)。

で、tweet一個目の話「板書&ノート」スタイルで行くべきか「プリント穴埋め」スタイルで行くべきか」という話が出てくるわけです。「黒板に書いたものを全部書き写すことをしつつ話を聞くのは難しいけど、キーワードだけ書き入れつつ聞くことはできる(はず)」というのがプリント穴埋め型の利点でしょう。

まあ、でもそうすると「穴抜きのところだけ書いて提出しておけばいいでしょな生徒が発生して結果同じことになる」、、、というのも教員あるあるでしょう(笑)。

そう、、、結果的に何をどーしたところで「ノート/プリントを提出させて評価」ということをしている限り「ノート、プリントを授業中は必死に書く」を優先する生徒が増えるわけです。

「、、、昔々のお話じゃ」的な話

元々「ノート提出を点数化する」というのはテストで点数を取れない生徒向けの救済措置として考えられたものでした。
その昔(昭和〜平成一桁の頃)、平常点とテスト点で成績評価をしていて、、、平常点は明確な基準なく先生方の主観でつけることが多かったようです。「それはダメだよね」ということで平常点の付け方として「挙手の回数、質問回数、授業の忘れ物の回数(マイナス点)」といったルールを作る先生方が増えてきていたけれど、それだと「静かな真面目な子を評価できないよねー」という話が一つ。

当時の成績はほぼテスト一発勝負テストの点数がそのまま成績に直結されている学校が大半で、、、そうすると「スゲー真面目に授業を聞いている生徒なんだけど、テストの点数はどうしても取れない生徒」は低い評価になってしまう。「真面目に授業を聞いてくれているし、生徒会とか学校についての手伝いもしてくれるし授業中の発言もしっかりしているんだけど、、、点数が取れない生徒」を評価できないのはダメだよね、という話があって、、、。

この2つから「授業中に真面目にやっている指標として、ノートを見る」という形が発生したようです。ある面では「テストだけの評価ではその生徒の全てを評価できない」という評価の仕方へのアンチテーゼ的なもので、、、また別の面として「明確な評価基準なく評価することは辞めよう」という社会的な流れもあったようです。

ルールが定着すると形骸化する、はよくある話

ノート(ワーク・プリント)提出が定着するとそれを逆手にとって「ノートだけ出してればいいんでしょ?」という奴らが増えていくわけです。つまり「授業はノートを書いて出すためのもの」「内容は理解していなくても大丈夫」という姿勢の生徒が増えていく。まさに授業の形骸化ですね。

まあ、中学生・高校生で「勉強したくないけど成績欲しい」「テストで点取れないけど成績アップしたい」という場合、塾・家庭教師してると「提出物がどの程度出せてる?」という確認して、提出物を出せるようにします。つまり、私が逆手に取って形骸化を進めておりますm(_ _)m(苦笑)。

ノート提出という評価の方法の是非

私が教員をしていたのが6年近く前で、、、。
その頃は(高校は)ごく当たり前に「ノートを提出させる→点数化して評価する」ことが「テストで点数を取れない生徒への救済措置の面が大きい」と言われてました。ただ、その頃から「ノート提出できないとマイナスになるだけで、救済措置(プラス)になっていないこともあるんじゃないか?」という考え方もあって、、、先生ごとの考えはありつつも「ノート提出で点数化することは別におかしい話ではない」という空気でした。

そんな中でも「ノートを評価することが救済する方向になっていない可能性が大きい」と考えている先生方も居ました。先進的な先生方(当時)は、授業ごと小テスト→評価に組み入れる(四観点評価の方法論の一つ)とか、生徒たちに予想問題を作成させ、その中から出題といったことをされていて、、、授業の中での行動や作業を点数化するという事をされていました。

結局のところ、、、

ということで、、、

「ノート提出は生徒を正当に評価する方法としては不完全だ」という認識が必要な時代になったと思います、、、という話を書くのにココまでダラダラと面倒な話を書いたわけです(笑)

だから、上手く利用しよう。

どーせ、どんな評価であっても不完全です。であれば、「評価の方法が不完全だ!と声を上げる」前に「その評価を逆手に取って自分の評価を上げる」ことを考える方がより成長できるんじゃないかな、、、と考えています。

まあ、、、普段は「うまいことやってノート出すだけで評価上がるならラッキーじゃん」としか言いません(笑)。細かい考え方とかどうしてノート提出があるのかとかは今の生徒たちにとってはどーでもいいことですし、そんな事よりも「今、評価がちょっとでも良くなる方法があるならそれを利用してうまいこと成績上げてやるぜ、ウッシッシ」くらいな感じで勉強やらノート・ワークをやってくれる方が楽しいなー、と思うんですよね。

今、ノート・ワーク提出の仕方が「テスト前に集める」→「月1回集める/授業の中でチェックする」のように細かくチェックする先生が増えていると思います。これも「評価方法を考える」流れの一つですが、ノート・ワーク提出自体を考えている先生はまだ少ない様子で、、、ノート提出を上手く利用して評価を稼ぐ方法はまだ使える方法なのかなー、と思っています。

まとまらず

この先でどういった形で評価されるようになっていくのか、わかりませんが、、、どこか不完全な評価の方法を生徒たちがかいくぐって「やったぜ上手いこと評価されたぜ!」と舌を出すような、、、そういった空気感は残っててほしいなー、と思うのは私だけですかね、、、?(笑)

どうなったとしても、何かいい抜け道を見つけるのは変わらないんだろうなー、と思います(笑)。真正面から戦える生徒さんだけではないので、、、斜めから、横から、後ろから、得意な方向から評価してもらえるような方法を考えるのは、楽しいんですよねー(笑)。

毎度のことながら、まとまらずm(_ _)m

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この記事を書いた人
すぎやま

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