中学2年から高校3年まで、勉強教えたけど教えていない話

長く在籍してくださる生徒さんが増えてきました。家庭教師をしはじめまして(2014年)、塾をはじめて(2017年)、、、気がついたら、講師が増えて(2021年)、随分長くなってきました。

今回はのお話はある生徒さんのお話です。
まだ家庭教師だけしていた頃からの生徒さんの「大学受験」が終わりました。

どーやって大学受験まで行ったのか、という生徒さんのお話+私が何をしたのかというお話です。
長いですm(_ _)m

ある生徒のお話

2016年の夏に

2016年の夏に保護者さまより「夏期講習はどういう形ですか?」「英語が中1からやり直す必要ありそう(それ以外も危ないかも)」といったメールをいただいて、、、家庭教師が始まりました。

授業を始めてみると、明らかに中学になってから勉強をサボっている感じ。まずは「ノートとワークを提出する」話から始めました。中2はワーク提出と基本的な学習習慣の話で終わりました。

中2当時、本人の志望校が「尚志高等学校(現・北海道科学大高校)の工業科」でした。話を聞くと「建築を勉強したいから工業高校に行きたい」と言いつつ、、、私立と公立もよくわかっていない感じで、工業(建築)があって簡単だと聞いたことがあるから「尚志高校」と言ってる感じ。ただ、希望する高校とか進路があるのは頑張りやすいかなーと思ってました。

中3に入り

中3に入りやったことは「徹底してノート・ワーク(・小テスト)」→「提出系の点数は確実に満点にしておくこと」「定期テストで取れる問題は絶対に間違えないようにすること」でした。
「難しい問題はテスト前にはやらない、できる問題だけを確実にやる」ことを徹底、極端なことをしてました、、、。「だって今すぐにできるようにならなさそうでしょ?」「点数が欲しい(=成績とることを優先)」なら確実に間違いを減らすことが大事!で、最後の方にある難しい問題はやらないで他の問題を間違えていないか確認した方が点数が上がるんじゃないか??という考え方なわけです。

完全に「5段階を取りに行く!(=ランクを上げる)」ことを優先して、「入試で点数取る勉強」は後回しにしました(理由後述)。

中3になり、少しずつ進路の話が増えるなかで「公立の工業高校」や「公立普通科高校→大学の建築科」という方法があることを伝えました。
結果「札幌工業高校に進学(高校から建築の勉強したい・by本人)→大学の建築科に行く」という進路に次第に決定していきました。

進路を考える→受験方法まで考える

札幌工業、そこまで難しい高校ではない(Fランクくらいあれば十分合格範囲)ので「一般受験で行ける」→「推薦でも行けるんじゃない?」と中2→中3の前半までにランクが変化。札工に推薦で十分入れるランクになっていったので結果、「札工に推薦で行く」という進路に決定しました。

決定はしたけれども

「ランクが上がる→目標高校を見直す」という進路を考えるタイミングが何度かありました。
「普通科に行って大学で建築系じゃだめなのか?」というごく当たり前な話なわけです。

関わるほとんど全ての大人達が考えたわけで、、、私(家庭教師)・保護者(父・母からそれぞれ)・学校の先生(担任・進路)から言われたようです。
家から通える普通科高校に合格できないわけではないのですが、、、生来の「楽をしたい」と「頑固さ(=高校から建築の勉強をどーしてもしたい)」で、工業(しかも建築科)以外に行くつもりは無い、と静かな宣言(全く言いませんでした、態度で示すだけでした(笑))を毎回して、、、。

普通科進学・大学建築系、という話が出る度、静かな宣言を繰り返して、、、「推薦で札幌工業高校(建築)」という進路に向かっていきました。頑固でした「自分の進路を変えない」という信念だったんだろうなー、と今になると思います。

公立推薦はさくっと合格。

特に問題になるようなこともなく(取り上げるお話もなく)無事合格。
あえて書くと「塾でやってた面接練習の方が厳しかった」というコメントだけです。すまん、スゲー厳しく練習したんだ(笑)。

受験後、本人に冗談半分(本気も半分)で、「3年間トップを狙うくらいで頑張ろう」と話をしました。

高校入学→大学受験まで

高校入学後も塾は週1回で継続 → 定期テストでスゲー点数が取れてしまう → 「トップを狙う」が冗談でなく本気に。
(中略)
高校3年間トップ+3年間オール5を達成(たしか3年間皆勤も)し、志望校(指定校推薦)にも合格。本当は国公立大推薦受験という方向もあったのですが、本人の希望により(頑固なので(笑))指定校推薦で札幌市内私立大(建築系)に進学決定、、、と同時に合格も(ほぼ)決定なのが指定校推薦のいいところです。

その後(もちろん)札幌市内私立大(建築系)に無事合格!

「成績を上げる→受験に合格することが目標?」

ここまでの話は結果だけ取り出すと
「中学2年から関わり、成績を上げて、志望大学に入学させた」ってな話ですが、、、

実際に何をした?→ 戦略を立てました。

「戦略」=「どうやって・どこを高校受験するのが良いか・大学入試まで見据えると何が一番良いか」はかなり考えました。
上に少し書いたように普通科進学もかなりしっかりと勧めました
それは、「工業高校(建築)から建築系大学へ進学」よりも「普通科高校から建築系大学へ進学」の方が一般的にはハードルは低いから、です。

それとは別に「大学入試を推薦中心(かつ私立大学OK)で考える」と工業高校からの進学の方が確率が高い場合もあるのです。以下2つ、、、、

  1. 高校ごとに指定校枠がある
    → 高校ごとに大学から何人か指定校推薦(高校がOKしたら合格!のレベルの推薦)の枠がある
  2. 指定校推薦は成績順で決まる
    → 高校ごとルールが違いますが大雑把に言って「成績上位者から順に指定校をもらいやすくなる」のは間違いないです。

ということから、、、
高校受験時に「今行ける限界の高校」に進学するよりも「少し下の高校」に進学することで、成績上位に入りやすくなる=指定校推薦で進学しやすくなる。という方法があるわけです(古典的な方法ですが、意外と使えます)。

実際、普通科高校(工業高校よりも難易度上)から「大学入試・建築系大学(私立)へ進学」するとなると「一般入試・3科目」や「共通テスト利用・共通テスト3科目」や「推薦(自己推薦)」が主な方法になり、指定校推薦が取れる可能性はかなり低いです。そうすると、、、少なくとも「共通テスト(旧センター試験)レベル・5教科は全て使う」という学習が必要になります(=定期テスト以外に受験用の勉強を高校2年から始めていないと間に合わない)。

それよりは、工業高校進学・上位陣に入り続けて指定校推薦(ダメでも自己推薦のとき評定平均が高い)を目指す方が楽・良い・好き・合ってる、という生徒が居るわけで、、、今回の生徒がそうでした。

本人の志望として高校だけでなく大学入学までが目標としてあったので、「大学入るために高校でどう過ごすか」「どこの高校が大学に入りやすいか」という話もしました。

本人の中で「札幌から動くのは嫌だ(≒1人暮らしで家事するのは面倒くさい)」があり、大学含め札幌周辺(もしくは道内?)という形で話をしていました。

高校入学後・成績を取る(ために本人と話をした)

週1回の塾で、数学は先取りしていく形(で学校の問題集を進める)、他の教科はテスト前に確認と必要ならプリント作成、でした。
学校については提出物+ノート+小テストをしっかりやること、の徹底。さらに、本人のレベルより少し下の高校だったので授業もわかりやすく(楽すぎるレベル)、定期テストも点数が高得点になりやすかったです(高校選びの戦略が成功!)。

高校1年から「大学入試」を見据えて(本人・保護者・私とも)、取れる成績は全部とってやるぞ!と頑張った結果、3年間オール5というちょっとありえない状況が生まれたわけです。
結果がスゴすぎるのでわかりにくくなってしまうのですが、、、「小テストで点を落とさない努力」「ノートの提出を考えて授業に集中する力を磨く」「定期テスト範囲を何度も繰り返し同じ問題集をやる」といったあまり表に出てこない小さな事の積み重ねをさせていました。(←この辺り、本人は中学2年の時には全くできなかった事です。できるようになるまでかなり時間がかかってます)

大学受験の勉強はほぼ全くさせていないです。一般入試は考えておらず、「最悪自己推薦、できれば指定校推薦」を目標にしていて、、、2つを一度にできる生徒ではなかったので、完全に一本化して「学校の成績を限界まで取れ!」という話をして(たら、よくわからないですがオール5で、、、)ました。

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