問いかけかたで、返答がかわるお話。

「大丈夫?」というと、大丈夫と返ってくる話

生徒に教えていて、「ここ、大丈夫だなー?」と聞くと「はい」とか「うん」とか「大丈夫」と返す生徒が多いです。
まあ、ほとんどの場合「大丈夫じゃない」んですよ、、、というのが今回のお話です。

問いかけかたで変わる

こんなお話をTwitterで前にみて、いつか書こうと思っていたのです、、、実は(笑)

困っていそうな子に「大丈夫?」と聞くと、頑張ってしまって/反射的に「大丈夫です」という返事が帰ってきて、「困ってる?」と聞くと「あ、困ってるんだった」と気がついて「困ってます」と答える。
そんなお話でした。

相手の状況に合わせて聞き方を変える、、、というのは教育技術的には当然だと思うんですが、一般的にはあまり当たり前になっていないんですよね。

例えば泣いている子に対して「何故泣いている」とは誰も言わないですよね?
「何故泣いてるの?」と聞いても本人の中でその問いかけを消化して答えることがとても難しい状況。で、泣くことを続ける以外できなくなる、、、わけです。相手の状況に合わせ言葉を変えることで考えていること(感じていること)が表に出てきやすくなる、というのが「問いかけ」です。

上のお話のように「困ってる状況」の子に「大丈夫?」と問いかけると、相手の子の中では「自分は大丈夫か?」という問いかけに変わって、、、自分の中で大丈夫かどうか判断できないので、、、、「大丈夫」とオウム返しすることが多い、と思います。
同じように「困ってる?」と問いかけると、相手の子の中で「自分は困ってるか?」と変わり、「あ、困ってる」と気が付き、「困ってます」と返事をするわけです。
→ つまり、どちらの問いかけにもオウム返ししてるだけ、なんです。

答えている側は、ただオウム返ししてるだけです。
でも、「困ってる?」と聞いた時にはその子の「意思が通じている」わけです。これ、子どもの意思を引き出すには問いかける側(大人)に問いかける能力が必要だ、ってことだと思うわけです。

すぎやまの授業でよくあること、と問いかける方法の話

教えている時によくある光景。

すぎやま
すぎやま

この問題、大丈夫?

生徒
生徒

大丈夫!

すぎやま
すぎやま

じゃー
似た問題もう一問やってみるか

生徒
生徒

できない、、、

という流れ、よくあります。
わざとやってるんですが、、、なかなか生徒には気がついてもらえない(笑)答えられないことはわかってるし、大丈夫じゃないことを知っていて聞いているんです、でも生徒はそう思わないようで、、、。

「大丈夫?」と聞くとほとんどの生徒さんは「大丈夫」と答えます。
「大丈夫?」と聞かれると「あー、うん、このくらいなら大丈夫だろう」という感じに脳が働くことが多いようで、、、あまり何も考えずに答えてるわけです。
で、わざと言葉通り受け止めた私が「じゃあ、やってみよう」と問題をやらせると、実はわかっていない、ということが明確になるわけです(笑)。

私が「大丈夫?」と聞く内容は「大丈夫じゃないと思っているところ」で、、、「大丈夫なところはわざわざ確認しないでしょ?」という話をすると生徒は納得するんですが、、、それでも「大丈夫?」と聞くと「大丈夫」とか「うん」と答えてしまうんですよね(笑)

わざと聞き方を変えている→自分がわかっていないことを意識して欲しい

「ここわからない?」と聞くのは簡単で、生徒も「わからない」と答えやすい(心理的にも反射的にも)と思います。
それが続くと(中学生くらいだとそれが小学校から続いて来ている、と)「自分がわからないかどうかも教えてもらえる」と考えるようになるようです。教員している当時(もう6年以上前です、、、)からそんな生徒が多かったですが、家庭教師するようになって特に感じるようになりました。「わからない事を教えてもらえる」ではなく「わかってるかわからないか自分でわからないから自分が理解しているのかどうかを教えてもらう」という生徒は増えています。自分で自分がどれだけできないのか理解できていない小学生は普通だと思います。中学生でも1年生であればそうだろうな、と思います。中2、中3となるにしたがって「自分ができないところ」がどこなのかわかるようになる生徒が多いですが、同じくらいの割合で「高校生になったけど、自分が何ができないのか理解していない生徒」が居て、、、それはおそらく「わかってないことを教えてもらえていた」んじゃないかなー、、と思うわけです。

聞き方を変えてみている

教員をしていた頃、家庭教師を始めた頃は「わかりにくいよね?わからない?」という聞き方をするようにしていました。仕事として「わからない内容をできるようにする」と考えると、教える側が「わからない内容を把握」して「わからないところをわかるようにする」ことが大事なわけです。
ただ本人が「何ができないかわかっていない」ので、色々なところで面倒だったりするわけです。
例えば「宿題が間に合わない」→「3日あればできると思った」という言い訳。←自分が何ができないかわかっていないので、この宿題の内容と量でどれだけかかるかわかっていない。といったことが色々なところであらわれてくるわけです。

で、問いかけ方を変えました。最近は、「大丈夫?」といった、「意識をしないと正確に答えられない」問いかけ方にしています。「何を質問されているのか」を考えないと問題って解けないこと多いんですよね、、、「意識して聞く」こと、考えてほしいんですよね。

「何のために聞くのか」が問いかけには必要

「何のために聞いています?その発問は」というのは教員の間ではよくある話じゃないかと思います。どういった問いかけをすると、生徒(児童)がどういった反応をするのか、を考えて授業中に質問して(発問して)いくわけです。

発問がうまいと、生徒の考えがスルッと出てくるわけです。生徒の思っていることの方向に沿った質問ができている、という「先生側の努力」です。(先生方は怒る時、話を聞く時にも同じように聞くわけで、、、生徒が思ってることを洗いざらい話ししてしまうわけです(笑))

質問には意図があります。何となく聞くことはありえないわけです。私の場合、「大丈夫?」という短い質問も上に書いたようなことを考えつつ、、、している、、、はずです(笑)。口癖になってる部分もありますが、、、(笑)。

迷子の子に聞くとき「手助けしたい」のであればその子と同じ方向に進むような質問(困ってるの?)を考えるといいわけです。逆に手助けしたくないと思いつつも声をかけないわけに行かない時には対立的な質問(大丈夫かな?)をするといいってことですね(苦笑)。

教える時、意識して「わからない?」と聞くことと「大丈夫?」を使い分けています
本人が質問の意図を意識してくれることはとても大事だと考えていますが、わからないところをそのまま放っておくわけにもいかないわけです。バランスをとって、というのもなかなか難しいのですがその生徒にあわせて質問の仕方変えています。

まとまらず

聞き方(問いかけ方)を変えると返事がかわります。「宿題やったの?」「やった(嘘)」みたいな会話にならないように、、、「今日の宿題は何だった?」「何ページあった?」みたいな聞き方をするとイヤでも調べないとわからない(笑)。調べると(小学生なら)つい見せてしまう、、、のでやってるかどうかはわかる。

聞き方変えることで、返事(行動)を作ることができるわけです。学習してるときにうまく聞いてあげること、、と「自分で考えさせる質問」をすると、少し面白いかなー、と思っています。

まとまらずm(_ _)m

入塾・家庭教師について

面談+無料体験授業からのスタートです!

定期テストが終わった中学校多いかと思います。
「大丈夫??」と聞いたら「大丈夫」と答えていた生徒はあまり大丈夫じゃなかったようです、、、わかっちゃいたんですが、教える側も凹みます。凹んでてもどーしようも無いので、次「大丈夫にするため」のお話がはじまりました。次のテストに向けてスタートです!

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