女子生徒を減点→ダメぜったい。
某医大が女子受験生の点数を引いて、男子受験生に加点(それ以外にも色々加点のルールがありましたが、割愛)していたという問題。
まあ、間違いなく「ダメ」ってのが正解です。ただ、色々な意見を見ていると、、どうも納得行かない話があるので、メモ代わりに。
受験は公正・公平なものなんでしょうか?
気になったのは「大学受験だけは裏切らないと信じていた」という記事。
この中で次のような表現で書かれていました。
受験勉強はひたすら、 ① 正しく勉強をすると理解していることが増え、 ② 理解していることが増えると点数が上がり、 ③ 点数が上がると合格する可能性が上がる。 という当たり前の積み重ねと検証が大半を占める。 これが非常にわかりやすい。 もちろん、そのシンプルさに苦しめられることも多々あったのだが、それでも学校に通うことにくらべればよほどましだった。
(空白行削除しています、それ以外は原文ママ)
全くもって同感です。ただ、この話に「受験は公平なもの(受験は努力を裏切らない)だと思っていた」と続くのは違う気がしています。
受験は不公平だし、公正ではない
と個人的には考えています。
今回の件を憲法違反(憲法第14条第1項「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により政治的、経済的又は社会的関係において差別されない。」)だとおっしゃる方もいました。
、、、言いたいことはわかりますが、現在、女子大が存在している(男子高・女子高もありますね)時点で「法のもとで平等であって門地性別で差別されないけれど、区別して受験生を選ぶことは可能」としていると思うのです。もっと言えば「学力・テストの合計点という数値化されているけれど、その人の能力を本当に数値化できているかどうかわからないもので合格を決定する」ことを認めているわけで、、、。憲法違反だというなら、女子大にトランス・ジェンダーの学生が入学できない/できる(戸籍上男性の女性が入学できない/戸籍上女性の男性が入学できる)ことは「性別で差別されている」わけですし、女子大に居る教授の授業を受けたい男子学生は差別されている、、、と言うべきなんでしょうか??
加えて、今回の某大学は私立大学で、「公的なもの」ではないのです。ですので極端でなければ「意図的な合格」は問題ないはずです(例:運動部の学生は合格しやすい)。逆に、「ウチの大学にこういった生徒は入ってほしくない」という生徒を落とすことも私立大学は極端でなければある程度認められているのではないでしょうか?(学力が達していなかった場合や素行不良はダメとか)
さらにさらにいえば「家にお金がない」という場合には受験することができません(これは憲法第14条で保証された平等を犯している!と、、なるのか?)。
つまり、単純に「受験は全ての人に対して公平であるわけではないし、常に全ての人に対して公正な基準ではない」のがスタートだ、と私は考えています(平等の定義は難しいところですし、公平・公正の定義も難しいので、これ以上掘り下げないです、この部分は)。
しかし「女性だから点数を下げる男性だから点数を上げる」というのは明らかにおかしな話です。
ある女医タレントさんが「(成績の)上から取っていったら、女性ばっかりになっちゃうんです。女性と男性の比率はちゃんと考えてないといけない」(し、古くからの男社会という部分もあって、女人禁制の部分も多い)ということをおっしゃっていました。
自分のところの大学病院で働く医師を育成することを優先して考える私立大学においては意図的な合格/不合格をすることはダメなんでしょうか?例:女性が少ない職場だから、女性を中心に採用をすすめる・逆に女性を採用しても過去数十年寿退社(という言葉があるほどありふれている)しているから男性を多く採用している。、、、これはダメなんですかね?
また、私学であれば「自分のところの病院で勤務する医師を育てる」ことは大学を作る意味の大きな部分でしょう、間違いなく。つまり「受験が公平・公正かどうか」という話は今回に関して言えば「ポイントがずれる」と感じています。
私が言いたいのは「受験を信仰するするかのように『受験は公平・公正であるべきだ』というのは大きな間違いだ」ということであって、「女性だから不合格」がよいとは思っていません。
今年、大学関係でいくつか大きなことが起きています。「運動部について、受験について」、、、来年度受験にも関わる可能性が大きいことだと感じています。少しずつ情報を追っていきたいと思っています。
参考ページ
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