テストの傾向と対策を大人がすると?

テストの傾向と対策を大人がしてみると?

定期テストが終わると生徒によっては「別の意味で終わった」というつぶやきとともに崩れ落ちていることかと思います(笑)。

さて、「テストが終わったのでしばらく勉強しなくていい!」と思うのは中高生が当然思うことですし、ぜひ羽を伸ばして遊んでほしいと思います。思いますが、テストをそのままほったらかしにして「何もしない」のはダメです。できることならテストの見直しをしてやり直しをして欲しいと思います。

テスト直しという慣習よりも習慣化することの意味

「テスト直し」ということをさせる先生が結構いらっしゃると思います。
学校によって、また先生によってやり方がまちまちなのですが、一般的には、、、

  • 間違えた問題についてやり直しをして提出する
  • 提出したことで関心・意欲・態度に加点する(平常点が加わる)

という形が多いかと思います。もちろん、全くやらない先生もいらっしゃいますし、全ての問題をやり直しなさい、という先生や「再チャレンジテスト」をする先生もいらっしゃいました。

ただ、この「テスト直し」、慣習になってしまっていてあまり意味が無いように思います。
なぜなら

  • 既にテストが返却済みで、解答・解説がされている
  • 場合によっては解答が配布されている

という状態で「提出」させるわけです。まあ、ほぼ全ての中高生が「ああ、間違えた所書き写して出せばいいんだ」と思いますよね、絶対に。

それで勉強する力がつく、、、わけないですよね(笑)。

で、習慣化してほしいことがあります。

  • テストが終了したら必ずそのテストをもう一度解答する。できれば、テストが返ってくる前に。
  • 返ってきた後であれば、時間を30分程度に区切って行なう
  • わからなかった問題については教科書・ノート・ワーク・資料集などを駆使して自分で解く
  • どうしてもわからなかった問題についてのみ質問をする

これをするだけで、次回のテストの点数が上がりますし、入試に向けた対策に勝手になります。
かなり面倒に見えますが、おそらく1教科あたり30分〜1時間もあれば十分できる内容です。テスト後の土日のどちらか2時間で5教科は終わるくらいの分量かと思います。(それを越える場合は1人で勉強せず、塾などに通うべきです)

テストの傾向と対策を大人が見てみる

では、大人(保護者)側は何をするべきか。中高生では難しい部分を手伝うべきだと思うのです。
中間・期末の考査はその学校ごとにかなり傾向が違います。アタリマエのことですが、各学校の先生方が作るテストですので、その方の「色」がかなり出ます。それを見るのは中学生では難しいかな、と思うので、、、保護者の方の出番かな、と思っています。

傾向を見る方法

私が傾向と対策をするときの道具は「授業のノート」と「ワーク」、そして「教科書」。この順番に大事です(大きな学校の場合は「教科書と共通プリント」が先に来ます)。

  1. テストの問題を見て、似た問題がノート、ワークに出ていないかをチェック。テストの問題の上に色ペンで(青や緑が良い、赤だと紛れて分かりにくくなります)「ワークp40」や「ノート、赤文字」といった形で書き込みます。
  2. 書き込む問題は大問ごとでもOKですが、できるだけ細かくみるとなお良い。小問ごとにワークなのか、ノートなのか、教科書穴抜きなのか、を書き込んでおく
  3. どの問題が多かったのか、ぱっと見でいいのでお子さんと話をする。「ワークが多かった」だとか「ノートが、、」「プリントが、、」とか「初めて見た問題が多い」ということもありえます。
  4. それを踏まえて、、、「今回のテスト勉強で何をたくさん勉強したのか」を確認する
  5. 次回、どんな勉強をするのかを約束(時間数も含め話ができるとサイコーですね)。

たぶん、中高生だけで傾向と対策ができるのなら既に評価5をもらえるだけのことをしているでしょう。ただ、ほとんどの中高生は「そうではない」と思います。テストが返ってきた時に「点数を聞くだけ」ではなく「問題用紙も見せて」と話しかけて、どんな問題が多いのか一緒に見てあげることで次のテストで同じミスをしなくなる、、、ごくごく当然なことだと思うのですが。

傾向と対策をし過ぎると入試問題が解けなくなる」とおっしゃる方もいますが、、、高校入試問題は学校のテストの延長線上にあります。その問題が解けていない生徒に「入試の話」をすることに意味はありません。まずはできること全てをして学校のテストが解けるようになることが大事だと思います。

ってなわけで、テストがそろそろ終わって「休みが近いぞー!」とかなっているお子様方に「テスト問題見せて」とプレッシャーをかけて見て下さい(笑)。
ではでは。

この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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