前回が2022年の5月でしたので、約1年ぶりの本のお話ですm(_ _)m
今回は「発達障害の生徒の状況を理解する」のに使っている本の紹介です。
第5回は「軽度発達障害の心理アセスメント WISC-IIIの上手な利用と事例」です。
現在の主流は「WISC-IV」で、そろそろVに移行する時期ですが、、、IIIの本を紹介します(笑)。
今は古本でしか購入できないですが、、、WISCでの生徒の状況判断をするときに、とても便利なんです。
WISCーIVに対応する本として「WISC-IVによる発達障害のアセスメント」があります。
これと、WISCーIIIと両方利用すると一番いいかもしれないです。
どう使ってるか
「WISC-IIIの群指数のプロフィールパターンによる解釈(p41〜)」を使うことが多いです。
WISCーIVでもあるのですが、IIIの方がわかりやすい&パターンごとがわかりやすく示されている、のでこちらを使うこと多いです。
![](https://log.sapporokateikyoushi.com/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-06-03-11.01.48.png)
こんな形で出ていまして、、WISCの結果のグラフと対照して理解しやすいんですよね。
また、群指数ごとの事例集(実際の児童・生徒の状況とWISC結果)が出ているので、参考にしやすいんです。
WISCーIIIの事例集+WISCーIVの事例+プロフィールパターンで生徒の状況を把握すること多いです。
医者じゃないけど、判断したい。
発達障害の診断が出ていないけれど「学習で困っていることがある生徒」のWISCがあれば「何ができないのか」の傾向を判断することができる、、、のかな?と思って利用しています。
現実的に「塾の先生」がWISCを使って「軽度発達障害を診断」することはできません、医者じゃないので(笑)。とはいえ、生徒がどういう特徴があるのかわかっていると、、、教える時に楽(教えられる側も楽)になる、、、と思って使っています。
細かい部分のお話をすれば「WISCーIIIとIVは計測しかたが違うから、同じ指標と捉えてはダメ」だという話になりますが、、、「基本的には同じ方向のものをみている」ので、、、良いとしています(笑)。ホントに細かい部分を理解・判断するのは「お医者様」にお任せします。「目の前の生徒の状況を理解する」為の一助、、、それだけで判断しない、判断の1材料として、、、で使うようにしています。
生徒理解を進めるための本として、おすすめしてます。
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