「大学入試は変わった」って話は保護者世代も知っていることと思います。「大学入試センター試験」が「大学入試共通テスト」へ名称・内容が代わりました。
また、推薦型入試・総合型入試の受験生が増え、総合型は「国公立大入試」のメインになりそうな勢いです。
出題は思考力重視への転換も見られて、、、と色々変わっているのは知られているのですが。入試の難易度がどーなってるのか、というところになるとあまり知られていない、、、ような気がするのです。
そんなわけで、大学入試の難易度のお話、、、です。
大学入試が変わった → 方式の変化
大学入試センター試験 → 大学入試共通テストに変わりました。マーク式での出題形式は変わらず。
出題・問題設計が大きく変わった、とされています。
よく言われるのは「知識を問う」から「知識を使えるか・内容を読み取れるか」に変わったって話ですね。
センター(2020年1月)と共通テスト(2026年1月)で同じ分野で比較しようかと思います。
「データ整理」の問題、、、保護者世代は習っていない内容です(笑)。
その1 2020年・最後のセンター数学IA「データ」の問題
2020年1月のセンターが最後の大学入試センター試験でして、、、その時の数IAの問題(第2問(2)〜(4))です。センターは基本的に「一問一答」型です。「〜は何ですか?」の形で「聞かれたものに答える」問題です。






その2 2026年度・最新の共通テスト数学IA「データ」の問題
共通テストは、、、見てもらえばわかるんですが「問題文が長い」です。
そして「内容がつながる」=「前の答え・内容を引き継いで考える」パターンが多いです。
読み取る内容が多く、何を考えているかしっかり保持しつつ、次につながる数字を計算しておく必要がある、んですよねー。






2020年は解答は3か所、2026年は6か所あるので、文の長さ的には「そんなものか、、」と思うのですが、、、。
問題文の分量というか「読み解く内容」は大幅に増えているわけです。問題としても一問一答式ではなく「何が起きているか理解し、そのデータを色々な方向から読み解く」という問題形式。
、、、練習してないと私も時間内に解ける気がしません(笑)。
大学入試が変わった → 相対的難易度は大きく変わっていない
偏差値や合格率、同じ学年(と浪人生)の競争構造を見ると難関大学が入りやすくなったり、極端に難しくなってもいない、、、ことがわかっています。

「結局、入試はそんなに変わっていない」ってのは、まあ事実のようです。
特に「その世代内での大学の相対的な位置」は大きく変わっていないようです。
ただ、、、こんなデータもあるようで

偏差値でみると、保護者の世代と今は
親世代の日東駒専の合格難易度(’94:河合57.5)≒子世代のMARCHの合格難易度(’24:60.0〜62.5)。
親世代の大東亜帝国の合格難易度(’94:河合50.0〜57.5)≒子世代の関関立の合格難易度(’24:55.0〜57.5) ※同志社除く
早慶の世代内合格難易度は下がっているが、親世代のMARCHよりは上。
過去30年で難関大学の世代内合格難易度はどれくらい下がったのか? より
と、保護者の世代の偏差値と比較すると難易度は下がっている、とのことです。
えーっと、、、偏差値、ってのがどーゆーものなのかわかってないと面倒くさい話なんですが、、、
偏差値…偏差値とは、データの値を、平均50、標準偏差10のデータに変換(標準化)した時の値で、個々のデータについて平均からどれだけ離れているか感覚的に現す方法である。(Wikipediaより)
「ある集団」の中で自分がどのくらいの位置にいるのかをわかりやすくするために作られた値で、偏差値50で「平均点くらい」になるように計算されています。
大事なのは「ある集団の中」という部分。保護者世代の集団と、今の現役受験生の集団は「別の集団」です。そうすると「同じ偏差値で話をすることはできない」わけです。
今回の記事は「それを統計的な手法で何とかした」んですが、そーすると「大学合格に必要な偏差値が下がっている」ことがわかった → 「難易度は下がった、、、ように見える」、という話です。
「、、、ように見える」ってのは「そもそもの世代の人数」だとか「大学進学率」だとか、、、いろんなことを考えると、どーなの???ってのが難しいなー、と思うので「、、、ように見える」と付けてます(笑)。
で、記事でも、
なお、この比較はあくまでも「世代内の合格難易度の世代間比較」です。世代間では学習範囲の変化、共通テストの難化、学習方法の進化など絶対的な学習量・質の変化が存在しています。世代間の学習量・質の絶対変化を加味すると、子世代の世代内合格難易度が下がったからと言って、親世代よりも楽して合格できるとは言えません。むしろ、早慶地帝以上の大学合格のための勉強負荷は、親世代よりも子世代の方が大きい可能性もあります。
過去30年で難関大学の世代内合格難易度はどれくらい下がったのか? より
と書いているんですよねー。
で、「相対的に難易度はそこまで大きく変わってないんじゃないか?」って話なわけです。
そして「保護者世代よりも現役世代の勉強の負荷は大きいんじゃない?」って話でもあるわけで、、、。
「勉強の負荷は大きい」と言われる理由
共通テストの過去問をやらせてみると「時間が足りない」とか「問題内容が多い」「読んでも何をすればいいかわからない」という生徒は多いんですよね、、、。
数学は上に出したよーな出題形式で、「太郎くんと花子さんが予想したように解きなさい」みたいな問題が増えています。国語も英語も理科も地歴公民も、センターとは出題形式が代わり「文が増え、読み取った上で『何が起きたか考えて』答える」形が基本になっていて、、、慣れないと時間がかかる・慣れても時間がかかる、出題形式になっています。
相対的難易度が変わっていないけれど、、、「その偏差値を取るための学習量」は明らかに増えている、、、んじゃないかな?と。
「難易度」と「負荷」は別で、絶対的な負荷は増えている
- 難易度…他者との比較、順位・偏差値の話
- 負荷…解くときに要求される読解の量・作業量、思考・読解・判断に必要な力の合計
という感じでしょうか??
相対的難易度が変わっていないけど、学習の負荷「絶対的な負荷」は変わってきている、、、と思ってます。
センター試験→共通テストで、「問題数は大きく変わっていない」し「試験時間も大きくは変わらない」んですが、「読む量」とか「状況を理解する」とか「情報を保持したまま解く」といった、、、まさに「負荷」が増えているわけです。
これは点数とか偏差値には表れにくい変化だろうな、、、と。
偏差値がわかりやすいかもしれませんが、「集団内での相対的な位置」を示すものですから「全員に負荷がかかっている」なら「相対的な位置は変わらない」ので、偏差値には現れるわけ無い、、、ですよね(笑)。
点数は、、、「それでも解けるような努力をしている高校生が多い」んですよね。それって「保護者世代と同じ点数を取るためにはより大きな負荷を負う」ってことで、、、つまるところ「絶対的な負荷」は増えてる、ってお話なわけです。
長々と何を書いてるのか
単純に学習の負荷が大きくなった、って話を書けばいいだけなんですが、、、(笑)。
この負荷増大は「読解が苦手な生徒」とか「情報整理が苦手な生徒」とかに強く影響しています。
どーしても「学力の問題」として片づけられがちですが、実際には「試験構造の変化」による部分が大きいと思うのです。「読解苦手」「情報整理不得意」な生徒の場合、異なる受験方法を、、、ということで「総合型・推薦型入試の増大」ということが起きている、、、んじゃないかなあ、とも思っていて。
大学入試の難易度は相対的に大きな変化は無いのは間違いなさそうです。
ですので「北大に行きたい」なら「上位の高校に行って・しっかり学習を進める」のは昔と変わらずです。
ただ、その「しっかり学習」が変わったわけです。「入試で要求される事」が大きく変わっていて、、。
大学入試共通テストになって「難しくなった」と思います。ただ、それは「読解量が増えた」とか「情報整理して進める必要がある」とか「状況を理解する」といった「難しくなった」で、、、「負荷が増えた」という「難しい」になるわけで。
それは「入りやすい・入りにくい」みたいな「難しい」とは違っているので、、、「大学入試の難易度が上がった」とは言いづらく「相対的には変わらない」という表現になるわけです、、、。
でも、実際に現役世代は「保護者世代よりも学習量が多く・準備する技術も多い」状態です(さらに学校での探求学習の時間などが増え、授業時間は減っています)。それで「相対的に難易度が変わってない大学を受験する」わけで、、、。
そういう意味で「大学入試の難易度が上がっている」と思っています。
長かった、、、これを書きたい為に長々と書いてきたわけです、、、。
「難易度が下がってる」とか「難易度はそう変わらない」という話が出ていて、、、。見るたびに、「上がってると思うんだけど、、、」と。
データとして整理できるよーなことではない「感覚的に負荷が上がってる」という話をどー書いたら、、、と悩んだ結果、長くなりましたm(_ _)m。
そんなわけで、、、
大学入試の難易度、ちょっと違ってきてますよー、というお話でしたm(_ _)m
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