「脳研究が示唆:ADHDは3つのタイプに分かれる可能性」というお話。

NATIONAL GEOGRAPHICの記事「脳研究が示唆:ADHDは3つのタイプに分かれる可能性」

There might be 3 different types of ADHD, new brain study suggests
Researchers identified three distinct brain “biotypes” of ADHD, each with its own chemical signature—offering new clues ...

のお話と見せかけて、「振る舞い(ビヘイビア)」のお話ですm(_ _)m


AD/HDのパターン分け、のお話

日本の医療におけるAD/HDは「行動を見て分類している」んですよね。
不注意優勢型、多動・衝動優勢型、混合型の3タイプに分けられていますが、それは「どういった行動が多いか」といった指標で分類されます。つまり「外部からの観察によってわかる情報で症状を分けている」状態です。

今回の論文は「脳の活動量をみる(MRIとかで)」ことで分類を試みて、、、その結果、AD/HDの子(446人)の脳神経のネットワークが3タイプに分けることができたよー、ってお話です。
「情動調整困難+重症型」「衝動制御障害型」「注意ネットワーク型」に分けられていて、、、。

えーっと、結局同じよーな分類してるんじゃない?と見えるんですが、、、どーなの?と。

まあ、、、まだ研究段階なので「絶対そう」とは言えないのですが、「脳の状況で分類した」ってのはかなり面白い話でして、、、。

似たような分類に見えて、全く違ってる

分類としては

医療の分類不注意優勢型多動・衝動優勢型混合型
今回の論文の分類注意ネットワーク型衝動制御障害型情動調整困難+重症型

のようにほぼ同じ言葉で分けられています。

上段(グレー)の「医療の分類」は「脳がどう機能しているか」は診断していないので、、、AD/HDでは結構あるあるな、、、「この薬が効く人/効かない人」が出るわけです。
現在の医療では「薬を飲んでみて、効いた」→「脳のこの部分が働いている/いない」と確認しています。
効いていなかった→別の薬で確認してみる、という流れで、薬をたくさん試す、、、ということも「あるある」なわけです。

ところが下段の「今回の論文」の場合は「脳の機能・働き」を見ているので下の分類であれば「薬が一発で効く」という可能性が高そう、、、なわけです。
つまり脳のどこにAttackすれば良いかわかった状態で診断できる、ということで、、、結構すごい話だと思うんですよねー。

振る舞いは同じでも、原因が異なることがある

AD/HDの症状だけではないのですが、、、見た目・行動(振る舞い)が同じであっても、原因(AD/HDだと、脳の部位・神経節・受容体など)が異なることがあります。

「急いで走っている」のは「トイレに行きたい」こともあれば「電車に乗り遅れる」こともあるわけです。
原因によって対処を変えなければ、振る舞いを抑えることはできないわけです。

あ、ちなみに、、、この「振る舞い」は生物学だと「ビヘイビア(behavior)」と呼びます。その「生き物の立ち居振る舞い」という意味だったり「行動」という意味だったり、、、「繊毛1本の動き」とかもビヘイビア(表立って見えているもの)と言います。

そーすると、同じ「勉強できない」でも「読字障害」だったり「書字障害」だったり「注意欠如が強い」だったり「多動・衝動性」だったり、、、「ただのサボり(積み上げが無い)」だったり、ビヘイビア(勉強できない)が同じでも、原因が違う、、、「同じ教え方にならない」(≒同じ薬では効かない)わけです。

振る舞いを見て、原因を予測するのは困難

テキサスで竜巻を引き起こしたのは、ブラジルの蝶の羽ばたき」とか言うとカッコイイのかもしれませんが(笑)。ビヘイビアから原因を特定するのは非常に難しいことが多いです。

「漢字が苦手」は「漢字を書くことができない」場合と「漢字を覚えることができない」場合と「ただサボって、やりたくないだけ」という場合と、、、いくつもの「振る舞いの可能性」があります。
原因ではないのです、振る舞いを「細かく分けて見極める」必要があります。

そして「書くことができない」が「書字障害」なのか「練習不足(くり返し書いていない)」なのか、、、。
「覚えることができない」が「識字障害」なのか「読字障害」なのか、、、。
それは「学習方法で解決できるパターン」なのか「どーやっても、身につけるのが困難」なのか、と原因を特定し、学習が継続できるようにつなげていく(「学習が嫌にならないように」≒「楽しく生活できるように」)わけですが、、、。

→ 今の医療の方法と同じで「やってみて、原因(っぽいところ)を見つけて、対処。対処した結果をみて、原因の推測の精度を上げる。原因の範囲が絞れたら次、、、、」と、やってみないと(試してみないと)わからない、、、という状況です。

ホントに「完全に原因が特定できて・ピッタリ完璧な指導ができる」と思ったことは無いですね、、、ほとんどの場合「たぶん、この辺りだろう」、、、と複数の可能性を考えつつ「その複数に効果がありそうな方法を利用」して教えていきます。
「少しずつ範囲を絞ってみる」ことはありますが「複数に効果がありそうな方法」でできるようになっているなら、その方法を継続する方がよかったりしますし、、、なかなか難しいところです。

AD/HDの診断と同様に、、、

脳の働きを可視化して見ることができるようになれば、発達障害や学習が苦手な生徒さん達に「確実にピッタリあった方法を提供できる」のかもしれません。

とはいえ、、、まだまだそういった事は「未来の話」で、「現在は振る舞いを見て、可能性を考え、原因を推測する」という、、、「経験値(経験知)と知識(医療・カウンセリング)と教える力」を必要とする状況です。

、、、ええ、ウチの塾2名ほど、この手の事が得意な講師が居るのです(ちょっと自慢ですm(_ _)m)。

全ての生徒さんに何でもできる、、、とは言いませんが、何がどうなっているのか、お話することはできているかなー、、、と思っています。

おわり。

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この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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