発達障害と教育、のお話(その3:「教えていて困ること」)

前回は、「できる/できない」というお話でした。
今回は、もう少し具体的な発達障害のある生徒を「教えていて困ること」というお話です。

「発達障害のある生徒が全員そうだ!」というつもりはないのです。
あくまで、私がこれまで教えてきた生徒を見ていて「こーゆーことあるなー」と思ってる、、、というお話ですm(_ _)m。


先を見通すことが苦手、、、は困ることが多い。

例えば、、、

「1週間で40ページやりなさい」という話をしたら「じゃあ、今日3ページやる!」となったりするんですよね、、、。いや、どー考えても間に合わないでしょ?とツッコミを入れるのは当然なんですが、、、。
本人としては、別にサボっているつもりはなくて。「今日3ページやる」から、ちゃんとしてるつもりだったりします。

予定・予測、、、先を見通して予定を立てて、1つずつ進めていく、が苦手で、、、「宿題をやらないと、成績が取れない」が「理解できない」、みたいな、、、「今やると、明日楽になる」がわかるんだけど「実感を伴わないから、今は遊んでしまう」につながってるような、、、そんな気がしています。

目の前に無いものは無い。

目の前にないものが「存在しなくなる」生徒は意外と多いんですよねー。

「ノートを持ってきて」と伝えて、家ではちゃんと覚えていて、、、でも、塾に来る前には忘れていて、持ってこれない。
「なんで忘れたの?」と聞いても、「忘れたからです」としか言いようがない状態。
目の前にないものを、頭の中で保持しておくことが苦手、、、なんだろうなー、と。

→ 机の上が汚い・片付いていない生徒さんに多いよーな気がします。「目に入る範囲に物が無いと何をしているのか忘れてしまうので、目につく所に置いてある」、、、と言うと少しわかってもらえるでしょーか??

自分ルールで学習する生徒

これ、過去にもブログに書いてるのですが、、、。

小テストの勉強をしてるけどしてこない生徒、のお話
どんな教え方してる?というお話になってますm(_ _)m

近い話はウチの塾では多々起きている、、、んですよね。
(以下再掲)

塾に来ている生徒に、小テストをすることあります。
この生徒には、毎週英単語の小テストをさせてました。80%で合格。
ところが、毎回60%〜70%の状況が続いて、、、、声をかけるわけです。

講師
講師

ちゃんと書いて覚えてこいよー

翌週

生徒
生徒

覚えてきました!

結果・70%を超えない

講師
講師

練習ノート見せなー

生徒
生徒

あ、忘れました。
来週は絶対持ってきます

翌週 3回ずつ単語練習してあるノートを持ってくる → 70%は超えない

講師
講師

何故3回ずつしか書いてないの?

生徒
生徒

3回で覚えると思ったので

講師
講師

何故3回で覚えると思った??

生徒
生徒

何故でしょう??

これ、、、本気で言ってるんです。冗談でもごまかしでもなく「本当に何故なのかわかっていない」「言われて初めてそう思った」みたいな感じなんですよね、、、。

講師
講師

今ここで、10回書いて覚えよう!

生徒
生徒

わかりました!
(4回書いて)
できました!覚えました!

講師
講師

「10回書いて覚えよう」が
何故4回書くになった??
自分のルールに勝手に置き換えないで
まず10回書け!!!

これも、、、、本気です。このあと「どーして4回でOKになったのか」は本人が一番悩んでました(笑)。

本人の中で「10回書いて覚える」という指示が「覚えたらOK」に変換されている、、、んですよね、たぶん。

で、、、。
どーしたらいいか、、、が難しいんですが、前回書いたものをそのまま転載すると、、、


3つくらいよくわからないポイントがあるんですよね、、、。

1つ目、勉強したノートを持ってこない(忘れてくる)。
→ 学習に使うノートは「机に置きっぱなし」になりがちですが、学習用ノートは「学習する場面で常に持って歩く」のは当たり前、、、じゃない生徒が増えてきたような気がします。

2つ目、何故3回書いたら覚えると考えたのか?
→ 理由は無さそうです。「1回では少ない、2回じゃない、3回書いたらできたことがあった」くらいの軽ーい感じで決めたんじゃないかと思います。

3つ目、10回書けが4回になった理由
→ これは「覚えたから/覚えたと思ったから」でしょう。覚えたんだからそれ以上書く必要ない、という、、、真っ当な理由ですね(笑)。
ただ、4回書いたから「覚えれた」と思っていても、実際に覚えられているかどうか、、、自分で確認しながら書いている、、、のか?という辺りが不安なところで。
で、教える側は「10回」と言ってしまうわけです(がホントはただ書くだけだと意味がほとんどありません)。

おそらく、本人が「意識的に何かしてやろう」と思ってやったことではない、と考えています。、、、だとすると、他の場面(学校・家庭)で「もっとやらかしてる」よーな気がします(笑)。

単純に「抜けてる」でいいのか、、、「忘れっぽい」でいいのか、難しいなーと思ってます。

小テストの勉強をしてるけどしてこない生徒、のお話

と書いていました。

今回のお話。
「10回書いて覚える」も「先を見通す・未来を予測する」お話に入るわけです。
そして、「ノートを塾に持って来い」という話は「目の前に実物が無い」ので忘れてしまうというお話で、、、、。「他者から言われたことがそのまま頭に入っていない」が「自分ルールで勉強しているように見える」んじゃないかなー、と思っています。

教える側からすると、「先を見通す・目に見えないものを覚えておく・他人から言われたことを、そのまま実行する。」ってのは実は結構重要な力で、、、学習に直結していると思っていて、、、。
できるよーにしておいて欲しい「能力」だと思っています(し、塾・家庭教師ではできるよーに話を進めています)。

「先生が言ったことを、そのまま実行する」ということ自体が、意外と難しい生徒がいるわけです。
勉強=「知識がある・計算できる・英単語を覚えてる」みたいなことになりがちですが、、、実際には、勉強するためには「学習の周辺の能力」が大事なんですけどね、、、。
教えていて困る、、、というか、教えるだけで何ともならないことがあるんですよねー。

そんなわけで「学習内容を教える前段階から教える」よーなことをしていたりします。
「ノート持って来い」と声かけだけする。→持ってこない(持ってこれない)。
「ノート持って来い」と紙に書いて渡す。→持ってこない・理由を聞く「紙をなくしたからノートを持ってくることを忘れた」。
、、、みたいなことを生徒の状況に合わせて「どーやったら**ができるようになるか」のアプローチを続けつつ、、、学習を進めています(ので、進まないんですよね、どーしても)。

次回は「そもそも勉強できないのか?」というお話の予定です。

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この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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