撮影禁止・録音禁止、だったので、画像は全くございませんm(_ _)m。
今回の説明会は「塾向け」というより、「保護者・生徒向け説明会」とほぼ同じ内容をお話しされる形式でした。これまで他の私立高校の説明会にも参加していますが、私立の説明会では、合否に関するかなり詳細なデータや、なかなか聞けないような高校の内情までお話しいただけることがあって、、、それを目当てで説明会に参加する部分が大きいのですが、、、。そうか、公立はそーだよなー、という感じでしたm(_ _)m。
今回の説明会については、「聞いた話だけで判断するなら、一旦保留かな」というのが、現時点での私の本音かなーm(_ _)m。
もちろん、これはあくまで今回私が聞いた範囲での感想です。
以下、「私が聞いた内容」と「そこから私が考えたこと」が混ざらないように気をつけながら書きます。
その1 単位制・時間割・授業について
普通科にあたる「未来デザイン科(FD)」。
高2で22単位、高3で26単位の自由選択授業がある、という説明でした。
これだけ聞くと、「かなり自由に授業を選べる高校なんだな」と思うんですがー、、、。実際に資料に掲載されている授業を大雑把に単位数で数えてみると、大学受験を考える場合、実際にはそれほど自由に選べないのでは?、と元教務(単位とか成績とかつけるお仕事)のカンが働きまして。
質問して確認しました。
「国公立大学への進学を考えた場合、必要な科目を履修していくと、自由選択が埋まってしまう」とのことでした。「理科を何にするか」とか「地歴公民を何にするか」とかは選択がありますが、「自由選択だから、大学受験を考えながら高2・高3でいろいろ組み替えられる」というイメージを持ってしまうと、違うかなー、、、と(一般的な単位制全体が含有する問題点でもあります、、、がそれが顕著だなー、と)。
むしろ大学受験をするなら「この科目を取っておかなないとダメです」というものがかなり強くなります。
ちょっと気になったこと
学校が悪いという話ではないんですが、、。
こういう仕組みになると、大学受験を考えている生徒にとっては、「高2以降の科目選択をどうするか」がかなり重要になります。
例えば指定校推薦を考える場合、受験科目として必要な難しい科目をたくさん履修するよりも、評定平均を上げやすい科目を選びたいと考える生徒が出てくる可能性があります。(というかそういう流れになるでしょう、きっと)
逆に、「一般受験を頑張ろう」と考えて必要な受験科目を選択した結果、評定平均を上げることが難しくなる、というケースも考えられます。
つまり、高2・高3の科目選択が、その後の大学受験の選択そのものに影響する、わけです。
特に彩輝高校の場合、まだ卒業生がいません。「去年の先輩はこの組み方をして、この大学に行った」という実例がないわけで、、、そうなると、科目選択について相談できる相手は、基本的には先生だけになります。
「自由に選べます」だけど大学受験を考えると「何を選ぶべきなのかを早めに考えないといけない」んじゃないかなー、と思いました。
ビジネスイノベーション科(BI)は、さらに注意が必要そうです
商業科にあたる「ビジネスイノベーション科(BI)」については、高2で18単位、高3で25単位の自由選択授業があるとのことでした。
FDと比較すると、当然ながら選択できる範囲は狭くなります。
→ 商業科なので、商業科として必要な科目を履修しなければ卒業できないわけで、自由選択の単位数は減ります。
ただ、ここは質問して確認したところ、BIから国公立大学の理系学部を目指す場合、大学受験に必要な理科の授業を学校の授業だけで全て履修することはできないだろうという説明でした。
つまり、国公立理系を目指すのであれば、自分で学習する必要が出てくる。これ自体は「商業科なのだから当然」とも言えます。ただ、説明会では全体向けにそこまで強調されていた印象はありませんでした。
授業の単位数を数えてみて、「これ、理系に必要な科目全部入らないですよね?」と質問して、「はい、そうです。パンフレットにも書いてあります」という回答をいただきました。
確かに書いてありますが、、、ただこれ、普通にパンフレットを読むだけでは気づきにくいと思います。
少なくとも私は、質問して初めてパンフレットの図が「そういうことを言いたかったのか」と理解しました。パンフレットがウェブサイトに掲載されたら、図を見てもらえれば分かってもらえるかなー、と思ってます。(掲載されたら切り取ってアップ予定)
FD・BIともに「早めの進路決定」が結構重要?
「自由に進路を考えられる高校」というより、「自由に考えるためには、早めに情報を集めておく必要がある高校」だなー、、、と。
パンフレットには「ゆっくりいろいろ考えながら進路を探していく」と受け取れる説明があります(実際にはキャリア・大人になる自分をゆっくり探す、というお話が書いてあるのですが)。それ自体は、とても良い考え方だと思います。
実際の授業選択を考えると、「まだ高校1年生だから、大学のことはもう少し後で考えよう」とすると、科目選択・進路を考える上で困る可能性があるわけで、、、生徒が勘違いしないでくれればいいなーと思ってます。
特にBIについては「国公立理系に行きたいと思ったとき、必要な授業がそもそも学校では取れない」可能性があります。
併願を考える場合についても、科目選択との関係があるので「よく考えてください」という説明でした。
このあたりは、入学前にかなり具体的に確認しておいた方が良い部分だと思います。
その2 制服なし・校則なし、について
制服なし・校則なし。これは個人的には大賛成です。
ただ、パンフレットのQ&Aに、
「入学式や修了式などの公式な式典や行事では、スーツ等の正装が必要になる場面があります。基準となる服装(ドレスコード)については、合格者に送付する書類にて詳しくご案内します。」
という記載がありまして、、、で、ここは質問しました。
「つまり、スーツを買ってください、という話ですか?(笑)」
「卒業式は、南高みたいな形も想定していますか?」と。
卒業式については、南高のような形も想定していて「それも良い」みたいな回答でした。
これはこれで良い方向だなーと思っています。
では「正装」とは何なのか?
もう一つの「スーツを買うのか?」については、「スーツを買ってください、ということではない」とのことでした。
ただ、「式のときにどういう服装をするのが適切なのかについては、生徒一人ひとりに合わせて伝えていく必要がある」という説明でした。
「TPOに合わせて、どういう服装が正しいのかを時間をかけて話していきたい」という感じのお話です。
わかりにくかったので「例えば、襟付きのシャツを着ていればOKなのか、ネクタイまで必要なのか、というような基準になるんでしょうか?」と聞いたのですが、「個々別々に対応していく」という回答でした。
わかりにくかったので、ちょっと意地悪な質問をして聞いてみました。
ちょっと意地悪な質問。
「じゃあ、例えばコーンロウのような髪型をしている生徒がいたとします」という話をしました。
もちろん仮の話です。校則がないので、その髪型自体を禁止するわけではない。では、その生徒が式典に参加するとき、「その髪型も含めて、その生徒にとっての正装とは何なのか?」という話になりますよね
単純なスーツスタイルが正解とは限らないかもしれません。その生徒にとって適切な服装を考えるなら、他の生徒とは違う服装・着こなしになる可能性もあります。
そうすると「なんであの人だけOKなの?」と思う生徒が出てくる可能性はないでしょうか。
この質問についても、「その生徒がそういう髪型になった段階で話を聞き、その生徒にとってどうするのが良いのかを考えていく(≒個々別々に対応していく)」という回答でした。
なるほど、、、理想論としては、私も賛成です。
ただし、320人の生徒全員に対して、本当にそれができるのか。
そして、「一人ひとり違う対応をすること」と「生徒から見て公平に見えること」をどう両立するのか。ここは、これから学校が歴史を積み上げながら作っていく部分なんだろうなー、と思いました。
「自由」と「自由に見えること」は、ちょっと違う
例えば、「今日は私だけジャージで、他の人はみんな私服だったらどうしよう」という生徒がいるかもしれません。
今回、「そういうプレッシャーを感じる生徒もいるのでは?」と質問したところ、少し意外そうな反応でした。これは私としては、結構大事な問題だと思っています。
「制服がない」というのは、「何を着ても気にしなくていい」ということではなく、むしろ、「何を着ていけばいいのか自分で判断しなければならない」ということでもあります。
制服が苦手な生徒にとっては、とてもありがたいルールだと思うのです。
一方で、「みんなと同じ服を着ていないと不安がある」という生徒にとっては、別の難しさが出るかもしれません(実は意外とそういう事を気にする中学生・高校生は多くいますよねー)。
そして、個々に違う対応をするのであれば、「どうしてあの人はOKで、自分はダメなの?」という疑問に、先生が説明しなければならない。
これは「校則がない」というだけでは解決しない問題だと思います。
むしろ、校則がない学校だからこそ、先生と生徒の間で「どういう場合に、どう考えるのか」という文化を作っていく必要がある。そんな感じがしてます。
その3 部活動が「専門志向」と「サークル志向」に
部活動についても、かなり面白い仕組みになりそうです。
基本的には外部講師に委託する形を考えていて、令和10年度から本格的にスタートする予定とのこと。
部費を徴収する形で、最大で月5,000円程度を想定しているそうです。
ここも質問しました。
「この条件で外部講師は集まりそうですか?」と。(頑張ってお願いしているところです、という回答でした)
活動時間が一般的な高校とは違いますから、例えば月曜日と隔週金曜日の午後に対応できる人となると、ある程度限られてきそうです。
仮に20人の部員がいて月5,000円なら、月10万円。40人なら月20万円。
そこから考えると、外部講師だけで生活するというより、別の仕事をしながら指導する人を想定しているのかな、と私は思いました。
もちろん、実際にはどのような方にお願いするのかは学校側の判断です。
「部員が減れば収入も減る」という部分も含めて説明した上でお願いする、ということでした。
このあたりは、実際に始まってみないと分からない部分も多そうです。
「専門志向」と「サークル志向」
部活動について、もう一つ面白いのが、専門志向とサークル志向を分けるという考え方です。
大会出場などを目指してガッツリやりたい生徒は「専門志向」。
「楽しく活動したい」という生徒は「サークル志向」。
同じ部活動についても、条件が整えば両方を開設することも考えているとのことでした。
もちろん、体育館やグラウンドなどの施設、人数などの条件によっては、どちらか一方しか開設できない場合もあるそうです。
これは、かなり新しい考え方だと思います。一方で、実際の運用を考えると、
「これ、どうなるんだろう?」ということもいろいろ思い浮かびます。
例えば野球部。これは、どう考えても専門志向が中心になりそうです。
サッカーやバスケットボールも、おそらく専門志向が多そう。
一方で、サークル志向は、マイナースポーツや文化系に集まりやすいのではないか。そんなことを考えました。
体育館でこんなことも起こる?
例えば、体育館の半分で専門志向のバスケットボール部が練習している。その横で、サークル志向のバドミントン部が活動している。
片方はガッツリ練習。
もう片方は好きな音楽でも流しながら、ゆるく楽しんでいる。そんな光景もあり得るのかな、と。
いや、別に悪いとは思っていません(笑)。
ただ、実際の施設運用をどうするのか。「サークル志向同士で組み合わせる」のなら、体育館などの割り振りがかなり大変になりそうです。逆に、専門志向とサークル志向を同じ空間で活動させるのであれば、それはそれで双方がどう感じるのか。
そして、外部講師1名に専門志向・サークル志向の両方を見てもらう可能性もあるとのことでした。
このあたりも、実際に学校が始まってから少しずつ形ができていく部分なのだろうと思います。
私が今回、気になったところ
最後に、今回の説明を聞いて私が気になったところをまとめます。
- 単位制で「自由に授業が選べる」と言っても、大学受験を考えると実際の選択肢はかなり限られる可能性がある。
- 受験科目を優先すると、指定校推薦などとの両立が難しくなる可能性がある(というか難しそう)。
- 逆に評定を取りやすい科目を優先することで、大学受験の選択肢に影響が出る可能性もある。
- まだ卒業生がいないため、「先輩の実例」を参考に科目選択することができない。
- 「ゆっくり進路を考える」というメッセージと、「早めに科目選択を考えないといけない」という制度上の事情が、少し噛み合っていないように感じる。
- BIから国公立理系を目指す場合、必要な理科を学校の授業だけでは履修できない可能性がある。
- 制服はないが、式典などではTPOに応じた服装が求められる。
- その「TPO」を一律の基準ではなく、個々の生徒に合わせて考えていく方針。
- 個別対応を「多様性」として生徒全員が受け入れられるとは限らないため、そこには指導が必要になる。
- 指導が必要になるけど「校則はない」という状況(モラル?道徳?社会常識?に合わせて指導??)
- 「自分だけジャージだったらどうしよう」というような、制服がないことによる別のプレッシャーもあり得る。
- 部活動は専門志向・サークル志向のどちらになるか、毎年必ずしも分からない。
- 「ガッツリ野球をやりたい」という生徒が入学しても、野球部はあってもサークル志向だけ開設され、専門志向が開設されない可能性もある。
- 逆に、ゆるく活動したい生徒が、希望する部活動に参加できない可能性もある。
- 部活動の外部講師をどう確保するのか、実際に始まってみないと分からない部分がある。
- 午後に時間が空く日があっても、バイトは禁止とのことなので、「学校外でいろいろな経験をする」という選択肢は現時点では限定されている。
- 8時限授業が週2回あり、さらに進学講習などが入る場合、実際にはかなり長時間学校にいることになる可能性もある。
……と、いろいろ書きました。書いてみると、結構ありますね(笑)。
ただ、繰り返しますが、これは今回私が説明を聞いて、質問して、その結果として感じたことです。
学校側が実際にどのように考えているのか、私が聞き漏らしていることも当然あると思います。
今後、公式資料が公開されれば、それを改めて確認したいと思います。
そして何より、実際に生徒が入学して・卒業して、初めて分かることもかなり多い学校だと思います。
新しい学校なので、最初から全部が完成しているわけではないでしょう。むしろ、これから生徒・保護者・先生たちで学校文化を作っていく学校なのだと思います。
だからこそ「こういうところは大丈夫かな?」と思ったところについては、入学を考えているご家庭が事前に確認しておいた方がいい。今回の記事が、そのための材料の一つになればいいかな、と思っています。
私は今のところ「一旦、保留」という評価です。
でも、「うまくいってほしいなー」と、本当に思っています。
おわり。
ご相談・お問い合わせ
- 公式LINE「札幌の家庭教師屋さん」(←で公式LINE登録できます)
- 問い合わせページ
より、ご連絡ください。
できるだけ「公式LINE」よりご連絡いただけると確実です。
基本的に、当日中(24時間以内)に返信させていただいております。メールの返信がない場合は迷惑メールフォルダなどをご確認ください。
よろしくお願いしますm(_ _)m


コメント