発達障害と教育、のお話(その2:「できる/できない」という話)

前回、「教育における発達障害」というお話を書きました。今回はその続きで、、、。
「できる/できない」というお話です。


できる、というか「 できない」話です。

発達障害のある生徒を教えていると、「何回言ってもできない」ってことがあります。

発達障害がある場合、発達の一部分に「遅れ」があることがあります。その結果として「できない」ということが実際にありますこの場合の「できない」は「努力が足りないからできない」じゃなく、本当に、その方法ではできないんです。でも「別の方法を使えば、できるようになることもある」わけで、、、。

例えば、、、、
文字を読むときに行を飛ばしてしまう。隣の行に飛んだり、同じ行をまた読んでしまったり、、、。
「指で文字を追う」とか「リーディングトラッカーを使う」と読めるわけです。
「もっと集中して読もう」ではなく「読み方(読む方法)を変えてみよう」、、、なわけです。

例えば、、、
「桁」の概念がうまく理解できないって生徒がいます。
「10が3つだから13」という生徒さんは意外といて、、、
10個のまとまりの図を実際に書くと途中で「あ、30になる」と気がつくんですよね、、。
→ 「ちゃんと考えなさい」というより「数えてみる」が大事な生徒さんが居たりします(=考えるための別の経路を示す)。

先のことを考えるのが苦手(≒時間を守れない・宿題忘れる・期日の感覚が無い)

それとは別に、、、
先のことを考えるのが苦手な生徒もいます。
「宿題をやらないと、来週困るよ」と言っても、「来週」が遠すぎて「今」の時間との繋がりを想像できないので「宿題が終わらない・間に合わない・やってない」って生徒がいます。
それなら、、、
「今日は1ページだけやる」「終わったらここにチェックする」「チェックが全部溜まると終わり」みたいな形で「先のことを見える・想像しやすい」形にして宿題を渡しておく。

「甘やかす」ようにも見えます(し、甘やかしてるなー、と思う事もあります)。
実際には「できないこと」を「できること」に置き換えているだけで、、、。
これもまた上の「できない」と同じ例になるのかなー、と思っています。

できない、は、できない。

生徒が「でーきーなーいー!」と言っているとき。「本当にできない」ことあります。
長年教えていて、「あ、ホントにできないんだ」という瞬間があって、、、未だにビックリします(表には出しませんが)。

そういうときに、「やれ!!!努力すればできる!!」と言っても、あまり意味がない、、、かもしれないんですよねー。
だって、できないんですよ、どーやっても。
別の方法を考えて、そっちを利用する、、、という感覚を持たないとダメだなー、と思うわけです。

「違う経路を使う」ってのは、発達障害と教育を考えるときかなり大事なんじゃないかなー、と思っています。

次回は、「じゃー、実際に教えていると何が困るのか?」
というお話を予定してますm(_ _)m

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この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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