フリースクールとか支援団体が無くなること多い、って話。

大学時代から、不登校団体でボンラティアしていました。そこから20年以上経ちまして、、、「団体無くなること多いなー」と思っていまして。
何となく、、、な理由のお話です。確定的・断定的ななお話ではなく「そんなこともあるよなー」程度のお話ですので、ゆるーく読んでいただければありがたいですm(_ _)m。

親の会とかフリースクールとかフリースペースとか

自分の子が「支援が必要になった」時に、よい支援先が無く、、、、「じゃ、作っちゃおう」で保護者が作った団体はたくさんありまして、、、。
今も昔も変わらず「良い団体がない!」って話を聞きますし、しかたない・作るか!ってしてるよーです(すぎやまの観測範囲内のお話)。

さて、、、、。
そーすると、その団体はどうしても「団体を作った人(保護者)の興味・関心」を中心に動きます。
子どもが成長するに従って興味は移っていくので、、、
子どもたちが「小中学生の間はフリースクール・スペース」「高校生で、通信制高校のサポート」、その先で「就職支援・もしくは就労場所(としてのコミュニティカフェ)」みたいなパターンは結構よくあります。

親の会はまだ「元・不登校の親が話を聞く!」で続くことが多いようですが、それでもやはり長く続かない(手弁当でやること多いので、負担大きくて終了すること多いよう、、、に見えます)。

で、5年くらい経つと「あれ、あの団体どーなった?無くなったの??」が結構あるんですよね、、、。

保護者じゃなくても、、、似たような事が起きやすい。

保護者が子どもを思って「成長とともに、団体を変えていく(辞める)」ことは想像に難くないと思いますが、、、そうじゃなくても似たよーなことが起きます。

だから僕はフリースクールを辞めることにした~名前をつけたがる社会~|cas!caの中の人
はじめに 3年間運営したフリースクールcas!caを辞めることにした。 20代の半分以上を子どもと平日の日中過ごす時間に費やしてきた僕は、地域におけるフリースクールというスタンスに限界を感じてしまうようになった。 誰かしらに説明をする際に、...

この記事、ぜひ全部読んで欲しいんですが、、、不登校・フリースクール(スペース)する人に共通する悩みとか困りごと、、、が全部詰まってる感じがしています。


20代の半分以上を子どもと平日の日中過ごす時間に費やしてきた僕は、地域におけるフリースクールというスタンスに限界を感じてしまうようになった。

(中略)

平日の日中は来ないけど、「cas!ca」という空間や3Dプリンター、VR、クリエイターPCなどの道具を使いに、cas!caに来てくれる子どもや、動画や3Dゲーム、ラップを作るなど明確な目的を持って来てくれる子もいる。

だから、時間が過ぎていく中で「別にフリースクールじゃなくってよくなね?」と思うようになった。

僕は「学校に行く行かない」ではなく、地域の中のバランスが大事だと思っている。

(中略)

僕は徐々にフリースクールの人から、ゆるいカフェバーのおじさんになる事を企んでいる。

カフェバーをすれば、徐々に年齢が上がってきた子達が地域の大人との接点を作ることができると思う。バイトできるくらいにもしたい。

cas!caの中の人・「だから僕はフリースクールを辞めることにした~名前をつけたがる社会~」より

、、、と。
特に「徐々に年齢が上がってきた子達が地域の大人との接点を作ることができると思う。バイトできるくらいにもしたい。」という部分。

子どもらを見ていると「あー、この子たち(具体的な誰か、のこともありますし、不特定小数の子どものこともあり)が楽しく生きていける場所を作っておきたい」と思うこと多くて、、、。
私、塾をやっていても「あー、働く場所作ったら、この子たちが、、、」と思うことあったりするので、、、フリースクールとかやってると尚の事、だと思います。

今回の記事の中の人は、、、


そうなると、「教育」「学び」「フリースクール」をするのではなく、「一緒に生活をする」に辿り着いた。

cas!caの中の人・「だから僕はフリースクールを辞めることにした~名前をつけたがる社会~」より


と書いていて。この境地は既に保護者じゃねーか?と思うほどで(笑)。
近所の面白いオッサン、、、という目線はとても大事だと思いますし、私もそうありたいなー、と思ってます。
その上で、それって「フリースクールを継続する」よりも「ある子どもが成長していく姿を追う」になるなあ、とも思うのです。

そーすると、保護者の時と同じことが起きる、、、「居る子に合わせて、団体が変わる」わけです。

結果
フリースクールってのが(見た目上、もしくは実質的に)無くなるわけです。
、、、ってことが、5年〜10年のサイクルで起きていることを観測しております(笑)。

あと、もう一つ要因があって、、、


就職しないで生活をしていると、「若いし頑張っているから」と、動画編集やHP制作の仕事を今は時々もらえているけど、30,40歳になってそんな事はない。

(中略)

フリースクールは体力的にも、30代後半から40代になってはできないと思ってしまう。

cas!caの中の人・「だから僕はフリースクールを辞めることにした~名前をつけたがる社会~」より

どーしても、フリースクール・スペースを運営していくのは「大学生」が多くなりがち、です。
体力的なことや時間の制限、学力・能力的な事などなど、、、色々な条件から学生ボランティアさんが手伝うor学生団体が運営するor大学生時代に運営し始める、ことが多いように思います。

収入的な事を考えると、企業型のフリースクールが多々あるように、ちゃんと生活できるだけの収入を得ることは可能です。
ただ、それは「保護者の負担が大きくなる」こととイコールで、、、運営者的には「子どもの負担が大きい」ので、大きな金額を取ることをためらう、、、ということが多いと思います。

それなり安くやるためには「大きな会社(塾とか運営しているよーな)が、場所を無償で使って、規模を大きくする」必要があるかなー、と思います。
そうじゃない場合は「運営してる人が、別で収入があってフリースクールからは収入を得ない」ことが多いです。

結果として、「給料無くても(安くても)やっていける人」≒「若い人」になりがちでして、、、。
「大学生さんだけ」ということは無いですが、似た世代の若い人たちが「フリースクールがない!」と作ってくれるんだろうなー、、、と思うんです。

いや、実は違うんですよ、、、

フリースクールが無いんじゃないんですよ、、、。
「継続的に続く団体が非常に少ない」んですよ、、、。
で、大学生とか若い人がフリースクールを作るたびに、「それ、いつまで続けれるんだろう、、、」と思ってしまうんです、、、。否定的に見てるわけではないんです、無いんですが、、、さて、続けれる形で考えられているんだろうか?とは思うんです。

フリースクール、札幌だけじゃなく全国的に「たくさんあるけど、何だか無い」ような状況だと思います。
それは、上記のよーな状況で「長く続く団体」がどーしても少なくて、、、長く続いているところは「どこも一杯」で、なかなかいい団体に巡り会えない、、、という状態があるなあ、、、と。

何にせよ、フリースクール(やフリースペース・不登校団体・支援団体などなど)が継続的に続かないってのは、運営していると「普通のこと」かもしれないなあ、と思っています。
子どもたちが「日々変わっていく」のを見ていて「この子たちを何とかしたい」と思わない、、、ってことは無いだろうなあ、と。思わない人はそもそもフリースクールを運営しないでしょうし(笑)。「何とかしたい」と思うと、、、どーしても「遊ぶ場所が→勉強の手伝いが→就職の手伝い(就労場所)が」と子どもの困り事は変わっていくのでそれに対応したくなって、、、フリースクールが無くなる、、、のは当然かなー、と。

「この子の幸せ」を考えるのか「社会的な問題を解決する」ことを考えるのか、、、フリースクールの運営してたら眼の前の子のことを考えるのが普通なんじゃないかなあ、と私は思います。
だから、、、フリースクールは「できるし、無くなる」のがこの先も続くんだろーなー、と思っています、というお話でしたm(_ _)m

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この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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