あと**点足りない、という時のお話(≒ケアレスミスを減らすお話)

塾・家庭教師を始める際の面談で「あと10点あれば」とか「300点まであと**点なので」といったお話をいただくことがありまして、、、。
その時にさせてもらってるお話を少し書いておこうかと思います。
(この話の結論は「ケアレスミスはcareがlessではない」ですm(_ _)m)

「あと**点足りない」という話の心の内

「ちょっと頑張ったらできるのに、できないんです」と考えていらっしゃること多いように思います。
これ、生徒も保護者も「あとちょっとだから、頑張ったら上がるのにあがらない(のでオカシイなー、と思ってる)」と考えてるよーに思います。

何故「あと**点」必要なんでしょう?
→「点数をupしたい」のは「成績(5段階)を上げたい」からですよね??

考えてること

「成績(5段階)を上げたい」
    ↑
「**点たりない・**点にしたい」

と考えているわけですね。

そうなると、どうやって点数を上げるか?が大事です。

考えてること

「成績(5段階)を上げたい」
    ↑
「**点たりない・**点にしたい」
    ↑
「***********」←この部分を考える必要がある、ハズです。

そうなると「点数上げるため、何をどうするべきか?」をどう考えるか、なわけです。

点数を上げるために、どうするか?

「点数を上げるために、何したらいい?」と聞くと90%以上が「ミスを減らせばいいと思う」とか「ケアレスミスなければ10点は上がる」といった話が出てきます。

考えてること

「成績(5段階)を上げたい」
    ↑
「**点たりない・**点にしたい」
    ↑
「ケアレスミスを減らす」

そうなんですよねー、ミスを減らす(無くす)ことができれば点数は上がるんです。

ところが、、、過去にたかはし先生が書いてたり、、、

ケアレスミスは重大ミス

私も書いていて、、、。

必ず式を書け!という理由

「ミス」とか「ケアレスミス」ってのは、何となくやってても直らないし、点数に直結しにくいんですよね。
「問題がわかってない」とか「全く覚えていない」とかの方が点数は上がりやすかったりするんです。

あと「**点足りない」ってのは、実はかなり「重症」な状況で。それを何とかするためにはとても時間がかかることで、、、

かけ算(九九)を間違う生徒は少ないと思います(7の段くらいからミスが増える人は多いですが、、、)。
一桁のたし算・ひき算も間違わないでしょう。
2桁のかけ算もミスしないでしょう。
このあたりをミスすると「計算できてないからしっかり計算問題やろう!」と言われていたはずです。

ところが、符号のミス(+なのにー、ーなのに+)は「よくあるケアレスミスだね、しかたない」という扱いにしてません?
それも「計算できてない」んです。「見落としてるだけ・勘違いしただけ」で「計算の数字は合ってるから大丈夫」とかにしがちですが、、、それ「ケアレス(=不注意)」ではなく「計算方法が悪い」せいで「起きるべくして起きているミス」で、、、

、、、というお話を面談でするわけです。
「あと**点足りないからミス減らす指導をしてほしい」は「本人にとってスゲー大変で、とても努力が必要なことが多いです」 → ( ゚д゚ )ポカーン という反応。

「ケアレスミスを無くす」=「常に注意深く問題を解く」です。
「常に集中して問題が解ける」ことが最低条件なわけです。どうでしょう?できそうですかね??

「あと**点足りない」は危険な状況かもしれない。

もしかすると、「あと**点足りないんですー」は危険な状況にいるかもしれません。
本人・保護者ともに「あと**点でいいから、頑張れば(誰でも・すぐに・楽々)大丈夫だ」と思っている場合は特に危ないわけで、、、。
そんなこんなで、面談で「あと少し上げるだけなんですよね」とか「あと**点欲しい」という話が出ると一瞬身構えるよーになってしまいました(笑)。
→ 危険な状況だと「あと少しで受験(中3・高2)の時期だと間に合わない」ことがあるんですよね、、、「ケアレスミスを何とかする」のは時間がかかるんで、、、「間に合わない」ことあるんです。

ケアレスミスはホントにケアレスミスなのか?

ケアレスミス、ホントにケアレス(注意してないん)ですか?


中学生でよくあるミスとして
\(3(x-3)-2(5x-6)\)
\(=-7x-21\)
と書く生徒さん多いです。一行省略したせいで計算間違えてると思います。
\(3(x-3)-2(5x-6)\)
\(=3x-9-10x+12\)
\(=-7x+3\)

今回の間違いは、\(-2\times-6\)の符号の計算プラスにせずマイナスのママで計算してしまった、というヤツです。人によっては分配し忘れて\(-6\)のまま計算している人も多い(\(-2(5x-6)=-10x-6\)としてしまう)ですね

どちらも「一行確認しながら書けば防げるミス」ですが、計算ミス(≒ケアレスミス)しやすい生徒さんほど書かない、暗算で解こうとする(面倒くさがる)のです。
曰く「暗算のほうが早い」「書くと時間がかかる」
→「間違えるもとだから、書け」
→「間違えるのは10回に1回くらいだから書きたくない」
その10回に1回のミスをなくすのが「ケアレスミスをなくす」なんですよね。

必ず式を書け!という理由」より

計算間違いとかって、ほとんどの場合「書けば防げる」んですよね。
「頭の中でチャチャッと」とか「書くのが面倒」とか言ってる・やってる間はミスは減りません。

ケアレスミスを減らすためには「今までのやり方ではない方法」を身につける必要があります。
→ 今までの方法は「ケアレスミスが出やすいやり方」ですんで、、、同じ方法を続けるなら「ミスが出ても仕方ない、他で点数をたくさん取る」という「難しい問題が完璧に解ける」ような方向に行く必要がありますが、、、。
ほとんどの場合、難しい問題が解ける人は「ケアレスミスをしない」ので、、、難しい問題解けないし、点数上げるには「ミスを防ぐしかない」、となってること多いですよね。

で、「新しいやり方を一から身につける」のは、、、早くて1ヶ月、平均で3ヶ月はかかります。かかる人は1年かけてやっと、、、だと思います。

ケアレスミスってやつはcareがless、、、「1行ずつ確認して計算しているか」とか「綴りを確認して・発音して英単語を覚えているか」とか「指示語を意識して説明文を読んでいるか」とか注意を払わずにやってるわけです。
「注意深く・徹底して(=careful)」やるために必要なのは「学力」というよりも「努力」とか「耐力」といった「精神面」のお話、、、かもしれません。

あと**点上げたい → そのために何すればいいですか?

注意深く・徹底して考えてみてください。
今するべきことは「ケアレスミスを何とかすること」ですか?
その前に「問題文をちゃんと読む」とか「英単語を間違えずに覚える・発音と綴りが一致するように練習する」とか、、、基本的なことを徹底する方が先かもしれません。
時間はかかります。
、、、でも一度できるようになれば「大学入試でも、仕事でも使える力」になります。さて、時間かけてでも「今するべきこと」かどうか、「注意深く・徹底して」考えてみましょう。

もしかすると、今じゃないかもしれません(中3、高2の11月だと、、遅いかも)。
もしかすると、今じゃないと間に合わないかもしれません(中2、高1の11月だと1年後を見据えると、、、ギリギリかも)。

もっと言えば「小テスト」や「提出物・制作物」はちゃんとやってますか?小テスト8点(10点満点)でOKにしてませんか?8点って「5段階で4」じゃないですか?(10点・9点が5、8点・7点が4、と単純に考えてます)。
それ、10点にしないとダメじゃないですか??
提出のプリント・ノート・ワーク、綺麗に「全部」やって出してますか?先生ごとのルール(丸付けをする・丸付けしてやり直しまでする・提出用ノートにやる、etc.)に則して、、、出せてます??
どっちかというと「ケアレスミス」をどうにかするよりも「成績上げる効果」が高いのは小テストや提出物・制作物だと思ってます。

今するべき事は何か、、、「点数を上げたい」が「成績を上げたい」なら「小テスト」かもしれません。
点数を上げるためにミスを減らしたいなら「注意深く・徹底して」意識しないと難しいかもしれません。
意識して学習してみるってのも大事だよなー、と思いつつ。
終わり。

この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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