ここ2週間くらい、「大学に行く意味」のお話をそこここで見まして、、、
が震源な感じのお話たちが色々ありました。
で、私も書きたいと思います。今回は大学行く/行かないの話(就職までのお話)です。
他にも言いたいことがたくさんあるのですが、、、長くなりすぎるので、今回は短めでm(_ _)m
大学1年生で就職の内定がもらえるなら高卒で働けばいいんじゃないか?
ってなことを書いている方をみまして。
ちょっと論点がなー、、、と思いつつ、、、今現状をちょっとだけ整理整頓してお話を進めてみようと思います。
既に高卒で雇われる+大学で働いている
高卒で雇われている「能力ある人」って、既にいると思っていて、、、、。
我々があまり目にしないだけで、ベンチャーやら中小企業やらで「高卒でかなり能力があって、大学通いながら仕事をしている学生?社員?どっちなんだ?」という働き方をしてる人をちょいちょいネットで(テレビのニュースでも)見ることあって、、、。
「高卒で働く」とか「大卒で就活」という感覚が既に古くなってきている可能性が高いなー、と思っていまして。
「能力があるから働く」とか「したい仕事にめがけて、会社を探す」という新しい感覚の一群が既に居て、、、そういった人たちは数年前から、「大学1年生で内定もらって(就職しつつ)大学生」をしているよーです。
→ 今回のお話は、そういう「一部の人たち」じゃなく全ての人に「そういう形の就職ありますよー」って話になる、ってのがスゲーところで。高卒で雇えば良い、とかそういう話じゃなくて、、、、。
「大学1年から内定出すから、大学で頑張って勉強して(奨学金返せる目処が立つ・やりたい研究しなさい)」って事を考えているんだろーなー、と私は好意的に受け取ってます。
あ、もちろん「青田刈り」だと言われればそーですし「インターンシップで無料奉仕させる気だ」とかいうのも、そんな気もしますし(インターンシップだから無償で働いてるはず、というのが既に古い考えなのかもしれないですが)、、、。何にせよ、概ね好意的に捉えている、というのが今の私の考えです。
大学に行く意味、という話
大学に行かなくてもお金を稼ぐことができる時代になっていて、、、。
TikTokとか、Instagramでセルフブランディングして自分の住む地域の企業からいわゆる「企業案件」をもらって、お仕事してるような「高校生」が札幌にも居る時代になっています。
大学でバイトではなく「せどり」や「ネット仕入れ・メルカリで売る」をしている学生も多くいて(副業というべきなのか?(笑))、、、大人側が「大学に行く意味をしっかり定義付け」しておかないと「そんなの今できてる/今の方が収入がある」と言われかねない時代が来てるなー、、、と思ってます。
もちろん、大学や専門的に学ばないとできないことは多々あって、、、。
「ロケットのエンジンを作りたい」とか「AI自体を開発したい」とか「かな文字の変遷を知りたい」とか「自分の美容室を持ちたい」とか「小児科の看護師になりたい」とか、、、大学(や専門学校)に行かないとどーやっても無理なわけです。
ですが「給料を上げるために大学に行く」は大学に行かなくてもできる子どもたちが増えてきています。
大学に行く理由がしっかりしている生徒たちは「大卒で就職」という目標ではなく「大学で身につける力」が目標になっていることが多くなってきました。
「大学でこの力を身に着ける」、それを持って「就職する」その先に「こうなりたい・こうしたい」までを考えています。
大学に行く意味が無い生徒も増えました。既に大人と同じくらいの収入をネットから得ている高校生に「将来のために、大学には行っておけ」と言う意味は、、、(無いとは言いませんが)あります??だって、下手すると保護者よりも多くの収入を上げているんですよ?
将来のため、、、なら今必要な知識を身に着けさせる(会社をつくる≒税理士さんや会計士さんや法律家と仕事をさせる)ことの方が将来に渡って必要な能力が身につく気がするのですが、、、違いますかねえ?
もちろん、極論です。
全ての高校生・中学生がそういった状況にあるわけじゃないですよね(笑)。
今現在は、少数派のお話です。でも、少数派じゃなくなってきた、、、ので企業が「大学1年で内定」と言い始めているんだと思うのです。この先を考えていくと、大学に行くことが1番良い選択なのかどうか、、、別の選択があるような気がするんですが、、、いかがでしょう?
さて、「大学に行く必要あるでしょうか?」への回答はどうしたらいいでしょう。
まず「高校進学から考えてみましょう」
生徒たちには高校進学を考えるときに「その先、どこまで考えているか」を問うようにしています。
高校、、、普通科だけしか考えていないこと多いですが、ホントにそれでいい??ってな感じで聞きます。
例えば高専への進学って考えたことあるでしょうか?
高専→大学へは編入試験になるので、一般的な大学入試よりも簡単だったりします。そして「モノづくり」の現場において高専の卒業生は即戦力かつ最先端の機器を扱える社員になります。
、、、スゲーいい進路だと思うんですよね、物を作ること好きな子にとっては。
商業は?工業は?農業科、水産科、、、、身につけたい力があるなら、それを高校からやるのはとてもいいことだなー、と思っています。
ウチの塾の卒塾生に、「高校から工業高校・建築」→「大学進学・工学部建築」ってのが居ます(この生徒さんの入試戦略に関しては、「中学2年から高校3年まで、勉強教えたけど教えていない話」にてm(_ _)m)。
「高校から建築を学びたい」「その上で大学でも建築を学びたい」という生徒で、普通科ではなく工業高校・建築を選びました。大学でインターンシップで行った先の会社(もちろん建築会社)に就職が決まったよーです。
中学の頃に聞いた「間取りを考えるのが楽しい」「一軒家を作るとかリフォームとかに興味がある」という話のまま、まっすぐ進んだ就職先に決まったようで、、、単純に「スゲーよなあ、、、」と感嘆するばかりなんですが、、、。
普通科を選ぶ理由の大半が「大学に行きやすいから」なんですが。
実際に工業高校や商業高校からでも進学している生徒さんがいるわけで、、、「どこの大学に行くか」によっては全く選択が違ってくるハズ(というのが「中学2年から高校3年まで、勉強教えたけど教えていない話」で書いているお話ですが、、、)です。
ところが、どーも「高校普通科信仰」≒「大学に行けば何とかなる」というのがあって、、、もう、それ無くなったと考えていてほしいのです。我々(2024年現在48歳)の時代とは違って、大学に行っても「就職で有利/給料がスゲーよくなる」とは限らないよーな気がしてます。
高校入試を「高校に入る」と捉えるか「この先の人生の入り口」と捉えるか、大きな違いがあるなー、と思ってます。大学に行く必要があるのか、高校で「ガッツリ職業科」に行って「高卒で仕事をする」まで幅を広げて考えてみると、、、大学が見つかるかもしれませんし「大学に行く必要が無い」となるかもしれません。
大学が必要かどうか考える前に「高校をどう選択するか」を考え直してみるのはどーでしょう?
、、、、と書きたかっただけです。おわりm(_ _)m
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