「仕事に貴賎なしと言うけれど」というお話。

仕事に貴賎なしとは言いますが、生徒にとってはそーでも無いわけです(笑)。
で、、、それがどーも学校での教え方のせいじゃないかなー、、、と思うところが(前々から)ありまして。

理想論を語るのが教育の場ではありますが、現実的に社会に出た時に使えない考えを持つのも困るので、、、。
「現実論」を語って冷や水を浴びせるようにしています(笑)。

さて、では、、、生徒によく聞く話からスタートしたいと思います。
道路工事の仕事、やりたい?

道路工事の仕事やりたいですか?

今のところ100%、「やりたくない」と返事が返ってきます
で、もう一つ質問をします。

道路工事の仕事、無くなっても(誰もしなくても)大丈夫?

これも100%、「無くなってはダメ」とか「大事な仕事」と返ってきます
さらに聞くわけです。

じゃあ、誰がするの?道路工事って
→これも100%「答えられない」んです。

やりたくない仕事だけど、ないと困る仕事がある、、、わけですね(ちなみに、この先も色々聞いたりします。「道路工事の給料が、あなたがしたい仕事の倍の給料だったらどうする?」とか)。

「仕事をする」=「やりたいことをする」だと思ってしまう

小学生・中学生、高校生でも「仕事何したい?」と聞くと「自分のやりたいこと」を話してくれるのですが、、、それって「やりたいこと」であって「仕事」ではないんだよなー、といつも思っています。

これ、学校教育の失敗の一つだと思っていまして、、、
「あなたがしたいこと」と「仕事」をつなげてお話するんですよね、学校現場って(私もよくしてますが、、、反省)。
そうなると、生徒が言う「したい仕事」が「仮面ライダーになりたい」とか「お花屋さんになりたい」と同じレベルの事が多いんですよね、、、「具体的なことは何も考えてないけど、大人になったらなれるんでしょ?」とか「とりあえず言っておけばいいんでしょ?」という感じの「ホントは何も考えていない、仕事の話」をするわけです。

教育の中で「〜したい」を「仕事に繋げられていない」

そして、現実的に「したいことを仕事にできない方が多い」ことを今の子たちはよく知っています(ネットでも、学校でも、塾でもそういったキビシイ話をする大人は増えましたので)。

その結果「とりあえず、夢を言っておけばいい、そうすれば大人は納得する」というような高校生が増えました(笑)。
で、高校の進路指導で「現実的なお話」をされ「戸惑い・困惑」に陥って、自分の進路を決めきれない、、、といったことが良く起きているよーな気がしているのです。

小学校や中学校で「夢を語る」のは良いことだと思うのです。「お花屋さんになりたい」「仮面ライダーになりたい」って、とてもいいと思うんです。
ただ、同時にそれが「どのくらい現実的に叶うことなのか、叶えるための道筋はどうなるんだろうか?」といった話もする/考えさせる、必要があると思うわけです。

いくつもの学校で考えさせているようですし、考えさせる方向に進もうとしている学校が多いのも感じていますが、、、「どの会社に入るのが良いか?」とか「どの高校・大学に入るのが良いか」ではなく「どういった資格が必要で、そのために必要な学習は何で、、、」といった、この先本人がしていく「学習のロードマップ」をつくるくらいのことをする必要があるんじゃないかと、、、。

例えば、「仮面ライダーになりたい」なら、スーツアクターや仮面ライダーのデザインや仮面ライダーの衣装自体をつくる(悪役の衣装を作る、でも良いのですが)、という方向があると思います。それ以外に「映像制作」するとか「脚本を書く」とか、、、そういった方向もありますよね。自分が「なりたい」方向が何なのか、本気で考えてみてほしいわけです。

、、、比較に出すのも気が引けますが、大谷翔平さんが野球に打ち込む中で書いていたような「何歳で、何をする、そのために、こういう準備がいる」といったものが「全ての人が書いてもいいんじゃない?」と思っていて。

仮面ライダーでもお花屋さんでもいい

何であってもいいんですよ、したいことは。で、それが生きていく仕事になるかどうかも、どーでもいいんです、ホントは。

頭が痛くなるほど・どーしていいかわからなくて叫びだすほど、本気で考えた結果なら。
そうじゃないなら、、、もう一回、仕事ってものを考える必要があると思います。

「仕事に貴賎なし」

仕事は何でもいいんです。それをする理由と意味が本人の中にあるなら。
でも実際には「何となく、こー言っておけば大人が納得するんでしょ」とか「楽しそうだから、言ってみただけ」とか、、、テキトーなのが多くて、、、腹が立つわけです、大人たちは(笑)。

さて、仕事は何でもいいです。そこに向けて本気で、、、何したらいいか考えてみましょう。
「何を学ぶといいか」「どこで学ぶべきか」、、、もしかしたら決まってくるかもしれません。

、、、とマジメなふりをして終わっておきます(終)。

この記事を書いた人
すぎやま

札幌の家庭教師屋さん・家庭教師がつくる塾BASEの人
名古屋出身・富山大学卒・富山で小学校講師・北海道で公立高校教員・家庭教師をしていたら塾ができていました。

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