ここ数年、「私について」のページを書き換えなきゃなー、、、と思っては「いや、でも基本的にはそうなんだよなー」と書き換えずにいて、、、ちょっとだけ書き足したりしているのですが、、、。
「ボーダー」という言葉を使うべきかどうか、が気になってしまって書き換えるかどうか悩んでるんですよね(笑)。大意は変わらないんですが、使うべき言葉かどうか、、、という辺りで悩んでしまっていて。
そんなわけで今回は、グレーゾーンとかボーダーといった生徒さんのお話です。
グレーゾーン・ボーダーって、何だ?
グレーゾーン → 発達障害や知的障害、学習障害で「診断はされない」けれど、「発達障害の特徴が見られる」・「知的障害に近いIQである」・「学習障害に近いものが見られる」時に「グレーゾーン」という呼び方がされています。
が、診断名として「グレーゾーン」というものは存在していないです。
「診断はされていない」ので「症状としては軽微もしくは無い」という診断だ、ということです。
ボーダー → グレーゾーンと同じ意味で使う人が多いですが、元々は「境界知能」の略「境界=ボーダーライン」から来ている言葉。境界知能は「平均的ではないが知的障害でもない、知能指数にしてIQ70以上85未満の状態を指す(wikipediaより)」というものです。
ボーダーは本来は、診断名として「境界知能(borderline intellectual functioning)」の省略です。
が、、、グレーゾーンと同じように「診断されてないけど似たような状態」のこともボーダーと言ってみたりしてるよーで。どっちの意味で使ってるのか、よく聞いてないとわからなくて困るなー、というのがここ数年の状況かな、と。
で、今回のタイトルの「グレーゾーン・ボーダーは無いけどある」の場合のボーダーは「グレーゾーンと同じ意味」で使われる方の「ボーダー」で、、わかりにくい、、、ですな(笑)。
ボーダーはともかく、グレーゾーンは存在しない。
医学的な意味で、厳密なことを言えば「グレーゾーン」という診断名は存在せず(発達障害か・そうではないか、の2択)、「グレーゾーンの生徒」は存在しません。
ボーダーは、「発達障害」に関しての話ではなく、「知的障害に近いIQである」という定義ですので、診断として存在してるので、「ボーダーの生徒」は存在します。が、「診断は受けてないけど、ボーダーだと思うんです」というお話もよく聞くので、、、そういった意味では「そのボーダーの生徒は存在しない」わけで、、、(苦笑)。
そうは言っても、教えていると「いや、そーだと思うんだけどなあ」という生徒が多かったりします。
→ 発達障害ほどじゃないけれど(学習障害ほどじゃないけれど)、近い状況にあって「現に勉強・学習で困ってる生徒」はかなりの人数いる、、、と思うわけです。
グレーゾーンとは言わないけど、、、。発達障害じゃないけど近い状態・学習障害じゃないけど近い状態、、、の生徒
えーっと。大前提のお話を忘れないように書いておきます。
「病院に行って、診断してもらう」ことは絶対に必要だと思っています。診断で「発達障害ではない」と出たとしても、それは「今の状況がどういったものなのか」を専門的に診てもらっているので絶対に必要で、、、。
「病院行っていないけれど、グレーゾーンだと思うんです」とか「行ってないけど、発達障害です」は絶対によくない!です。
その上で、、、。
「診断書のある/なし、発達障害である/ではない」ではなく「その生徒が(学習において・生活において)困っているかどうか」で、支援を決めていってほしいな、とも思うわけです。
ありがたいことに現在ほとんどの学校(小学校・中学校・高校)で、診断だけでの判断ではなく「疑いがある」段階から支援をはじめるようになっていると思います。
あ、当たり前ですが、、、。
学校教員が「発達障害がある/無い」を判断するわけではなくて、、、。
- 「診断がつかなかった」けれど「支援は必要」という「グレーゾーン」
- 「理由があり通院していない・診断されていない」けれど「支援は必要」という「グレーゾーン」
であっても支援されている、というお話です。
問題は色々ありますが(診断がついていないのに「診断ついた生徒と同様に扱うのか?」とか「通院もしていないのに症状があるかのように扱うのか?」といったことから、、、様々あるハズ)、、、。
「困ってる」→「支援する」というごく当たり前のことが当たり前にできることをまず優先して欲しいなー、とも思うんですよね。
そんなわけで、グレーゾーンは「無いけどある」
そんなわけで、、、グレーゾーンという症状・診断は無いです。
無いんですが「教育現場」においては「グレーゾーンを作ることで支援する必要がある生徒に支援ができる」ので、「グレーゾーンはある」という状況、、、という感じで。
大きな問題として「どこまでを支援の対象とするのか」≒「先生の手が足りるのか」という事がありますが、、、学習・勉強に困難を抱える生徒が減ることは大事なことだなー、とも思うわけです。この先は授業の仕方・生徒対応の方法自体を変えていく・シフトしていく、ことが大事だろうなー、と考えています。
家庭教師・塾はどうだろう? → ウチの場合
集団指導だと、学校と同様に「対処すること」が必要かもしれません。少人数だとしても、支援体制は大事になると思います。
、、、ウチみたいな弱小の「1対1でしか指導しない」と言ってるところだと、そもそも「生徒ごとに指導方法が違う」のが当然でして(笑)。
ですので「グレーゾーンっぽいから」とか「発達障害が」といったことではなく「この生徒だから」と教えていて、、、後から「実は診断有るんです」ということも(随分昔には)ありました。
ここ最近は、始まる前に「何かご心配な点があればご相談下さい」といった形で面談でお話うかがいます。
色々お話を伺う中で「疑わしい状況がある」事がわかれば、、、、特に何かするわけでもないんですよね、これが(笑)。
あのですね、、、1対1で教えてると「教える対応が全て支援してるのと同義」なんです。その生徒を見て、その生徒のスピードで(テスト前とかで必要な場合はスピードを上げて)、その生徒のレベルにあった問題を、教えていけるわけです。それって「支援してる」のと同じことなんですよね、、、。
→ ウチの塾・家庭教師では、発達障害や学習障害のある/なしに関わらず「その生徒のためだけに、先生が教える」ことをしています。
本格的に支援が必要な場合は面談でお話を伺って「どの講師が一番適切か」を判断してスタートしています。
支援の方向性(学習能力を伸ばすのか、支えるのか。生活の支援は必要か、等)によって講師が変わるのは当然ですが、家庭教師・塾のどちらが良いか、もお話させていただくことあります。
どういった形で進めていくのが良いのか、スタートしないとわからないことも多くあります。
やりながら「最適な方法(支援)を探す」のは「家庭教師・塾で、生徒を教えて学力を増やしていくこと」と大きな違いが無い、、、と私(すぎやま)は考えていて。
そこを突き詰めていったら「1対1で教える」に行った、、、と書けるとカッコいいんですが、現実は「多くの生徒が1対1が一番良い・楽」と言ってくれたので、そうしただけでして(笑)。ただ、生徒の要望(困ったこと)に合わせたら、結果として一番良い方法になっているんじゃないかなー、とは思っています。
グレーゾーンだから、ボーダーだから、ではなく。
その生徒が困ってるなら何とかできたらいいなー、と思っています。
グレーゾーンだから教えます/教えません、ボーダーだからウチでは無理です、、、とかではなく「困ってる・ウチでできそう・やりましょー」くらいのノリです(笑)。
「困ってる・ウチではできない・申し訳ない、できません」もありますし「困ってる・ウチじゃない方が良さそう・他の塾を勧める」もよくあります。
大変申し訳無いですが、ウチの塾は「できることしかできません」。
「できないこと」を「頑張ろう」とか言えない、、、んですm(_ _)m。
「グレーゾーンという診断は無いので、無視して進める」ことは無いですが、できればどういった状況なのか教えていただけるとありがたいです。
「グレーゾーンだと思うけど通院していない」のであれば、一度通院してもらえるとありがたいです(通院できないのであれば特に問題無いです、もちろん)。
→ 理由は単純で「どういった状況なのか、医療的な状態」がわかると適切な対処がわかるので、それを「探る時間」が短縮できる(=時間をかけなくてもできることが増える)と、「学習に使える時間」が増える(あくまで「家庭教師・塾」ですので学力・学習がメイン!)のでありがたいです。
何にしても「グレーゾーン」という『「診断が無い」状態が「ある」・「学習(勉強)に対して困っていることがある場合が多い」』ので、グレーゾーンは無いけどある、というお話をたまにしています。
、、、個人的にはグレーゾーン(とボーダー)という用語はできるだけ使いたくないなー、と思っているんですが、非常に便利な言葉なんで、使ってしまっていて、、、冒頭に書いたように「私について」も書き換えたいなー、と思いつつ「大意は全く変わらない」ので、そのままにしていて、、、サボっておりますm(_ _)m
グレーゾーン、学校の先生や病院で言われたら「発達障害が無いけどあるんだなー」くらいに思っていてもらえるとありがたいです。そしておそらく「学習で困ることがある」ので「グレーゾーン」とわざわざ言っています(何も困っていないなら、何も言わないはずです)。
グレーゾーンというお話が出たら、学校や塾・家庭教師に相談してみましょう。どういった「支援」が必要か見えてくるかもしれません。
おわり。
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