今回は、以下のお話からスタートですm(_ _)m
研究の結果のお話
「漢字を書く」に関する研究の結果のお話でした。
私たちの研究では、漢字を手書きで十分に練習することが、文章作成の能力に影響を及ぼすかもしれないことが分かりました。小学校から高校までの間に手書きで漢字を覚えることは、高度な言語能力の発達にとても重要なことなのです。
手書きの訓練が足りないと文章作成能力が低下? 「読字」「意味理解」より影響 京大グループが研究https://www.asahi.com/edua/article/14573765
細かい研究内容・数値まで出ているわけではないので、全部鵜呑みにするつもりは無いのですが、面白い結果が出ている気がします。
漢字の能力には「読字(読み)」「書字(書き)」「意味理解」という三つの側面があり、(中略)3側面のどの力が、高度な言語能力の発達にどの程度影響しているかを調べました。
その結果、3側面の中で書字能力だけが、言語的知識の習得を介して文章作成能力に影響を及ぼしていました。
書きの訓練が足りないと文章作成能力が低下? 「読字」「意味理解」より影響 京大グループが研究https://www.asahi.com/edua/article/14573765
『「漢字を書く」という行動(行為?)が「文章作成能力」に影響がある』という結果が出た、というお話です。
当たり前?いえいえ、ちょっと考えると不思議なことだらけです。
「漢字の意味を理解する」ではなく「書くだけ」で「文章作成ができるようになる」と言ってるんです(より正しくは、書きが一番影響がデカイ)。
兎に角、書けばよい、、、という話なのか「漢字を書く+意味を覚える」はセットになってしまっていて、分離されていない人(子)が多いようにも思いますが、、、ただ漢字を書いていれば文が書けるようになる、とまで言いませんが、それに近い事書いているようにも見えるわけで、、、。
つまり、漢字の書き取りドリル(小学生では定番の宿題ですね)をしっかり書いていると「文章書く力」が身につきやすい、ということが研究結果として出た、という感じですね。
ある友人曰く
大学の時、友人が「手書きじゃなく、キーボード使わせてくれたらちゃんと文章かけるのに」言ったことがありました。
「キーボードを使って文を作るとき、ローマ字を意識せず手の動きが文を生んでいるという意識がある」「手で書く動作ではなくキーボードを打つ動作が脳に直結していて考えつつ文を書くことができる」という主張で、、、。当時、私は手書き派で「手を動かさないと脳で考えていることが文にならないから下書きとして手で文章を書く必要がある」という話をしていました。
→ 教員の仕事をしている間で「手で書く」ことがなくなり(書類仕事が多かったので)、結果友人と同じように「キーボードを打つ動作」が「考える動作」になっています。
もちろん「手で書くこと」をしないと考えがまとまらないこともあって、手帳やらノートやらに書きなぐることもありますが、、、基本的に「文章を作る(≒考える)」ことは「記述する動作(=手書きorキーボード)」に依存しているなー、、、と考えていました。
最近の大学生はレポートをスマホで書く
んだそうです。理由は「フリック入力の方が書きやすいから」だそうです。スマホで書いて、パソコンに送って、文章の形を整えて提出、が多いんだそうです(5年以上前に聞いた話なので、今はもしかするともっと進んで?いるかもしれません)。
「脳とフリックが直結している」と言えばいいのか、考えと動きが連動しないと文を書くことは難しいなー、、と思っていて、、、、。
今回の「書字」が「文章作成に大事」というのは何となく肯んじるところあるわけです。
書く→脳が働く(活性化する)→文が浮かぶ(脳の働きがよくなってるから)
昔から「手を動かすと脳の働きが良くなる」といわれています。手を動かすことで「大脳の手を動かす部分」が働きます。脳の部分はきっちり別れているわけではないので「その周辺」もついでに働いて(活性化して)いきます。その結果として「手を動かす」が「脳が働く」につながる、というわけです。
書字、字を書く(手を使って動かす)ことが同様のことあってもおかしくないなー、、、と思ってます(科学的にどうかはわからんですm(_ _)m)。
手書きで文を作る時「字を書くこと」には意識がないと思います(キーボードでも同様です)。つまり、どの漢字を書くか・ひらがなを使うか「意識しないまま」「文の内容を思い浮かべ」スラスラ書くことが当然じゃないかと。
→ 漢字を「意識しないでさらっと書く」くらい書いたことがある(形として書いた経験が多い)、ことが文章を作る上では大事なこと、、、なのか?と思ったわけです。
やらない理由は面倒だから、やってみると一番楽な宿題だけど
漢字のドリルの宿題って「面倒だから嫌だ」と言ってやらない生徒さん多いです。でも、実は「感想文を書きなさい」とか「自分で調べたことを書く」ことよりも何百倍も楽です。「見て、書けばいい」だけですから。でも「見て、わかった」から「書きたくない」と言うわけです。
これからは「たくさん書くと文章がサラサラ出てくるようになるんだって」と言えるわけです(笑)。
経験的にたくさん書いた方がいいのになー、と思っていますが、、、、
そうなんですよね、、、その生徒ごとに「たくさん書いても意味がない」場合があるんですよね、、、
個人的には「文章はキーボードか音声入力する→PCで最後に整える」という方法を「手書き」と同じくらい小中学校で教えてあげてほしいんですよね。キーボード無いと文が書けない大人も多いし、フリック入力じゃないと文が書けない大学生も多いですし、、、。書字困難であっても「文章作成」できる子もいましたし、書字困難の子に大量に書かせてみたら文章書けるようになったこともありますし、、、どっちが良いとかじゃなく、どちらも対応できるといいんですが。
まとまらない
小さい手帳とかノートを持ち歩いて「見たものとかを書く」という文を書く練習が好きです。最初は見たものを単語で「家・ビル・ハンバーガー」とか書いていて、、、「これはこうなんだ」と口頭で説明していたのが、徐々に「面白い形の家がある、丸い窓と四角い窓がとなりにある」とか書くように、、、数年かかりますが、散歩しながらお話しながら、書く時間も取って、、、、とかすると、少しだけ文を書くことへのハードルが下がるかもしれないです。
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文を書くことが嫌いな生徒さんは多いです。文は「書く方法」がありますし、それだけでなく「好きなことを好きなように書く」も大事だったりします。「話すほうが楽」だから書かない、、、ではなく「文で書くこともできる」が高校入試・大学入試につながるかなー、と思ってます。
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