2019年度、小・中・高の評価の仕方が変わる?

小・中・高の評価の仕方が変わる??2019年3月29日付・文部科学省からの「評価について」のお話

教育関係のweb(例:リセマムの記事)で、ちょこちょこ話題になっていました。
文部科学省が出した今回の「通知」というやつの内容を簡単に解釈・解説してみます。

小学校〜高校までの評価の仕方が変わる?いや、大きくは変わらない気がします、というのがオチです。
その他、ちょっとおもしろいものも見つけました←こっちがメインかもしれないです。

評価について変わること

小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)より。

四観点評価 → 三観点評価 に変わる。

全ての教科で、「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう力,人間性等」を元に「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの評価の観点に統一。(今までは国語・五観点評価、他・四観点評価でした)

だけです。生徒・保護者側に直接関係しそうなところは。
先生側ではまだいくつかあると思いますが(指導要録の記載方法、今までの評価方法の見直しのガイドライン、等など)、直接生徒に関係するところは「評価基準が変わる」という部分だけのようです。

別紙一覧に面白いもの発見。

上に挙げた通知のページの一番下に「別紙一覧」と「参考一覧」が付いています。参考一覧は教員じゃないと読んでもほとんど意味がないような資料なので、ココでは触れない方向で。

別紙一覧には、、、

〔別紙1〕小学校及び特別支援学校小学部の指導要録に記載する事項等
〔別紙2〕中学校及び特別支援学校中学部の指導要録に記載する事項等
〔別紙3〕高等学校及び特別支援学校高等部の指導要録に記載する事項等
〔別紙4〕各教科等・各学年等の評価の観点等及びその趣旨(小学校及び特別支援学校小学部並びに中学校及び特別支援学校中学部)【平成31年4月4日付け31文科初第13号初等中等教育局長通知による一部修正(小学校理科)】 (PDF:432KB) PDF
〔別紙5〕各教科等の評価の観点及びその趣旨(高等学校及び特別支援学校高等部) (PDF:273KB) PDF

という5点、別紙で出ていました。この内、下2つ

〔別紙4〕各教科等・各学年等の評価の観点等及びその趣旨(小学校及び特別支援学校小学部並びに中学校及び特別支援学校中学部)【平成31年4月4日付け31文科初第13号初等中等教育局長通知による一部修正(小学校理科)】 (PDF:432KB) PDF
〔別紙5〕各教科等の評価の観点及びその趣旨(高等学校及び特別支援学校高等部) (PDF:273KB) PDF

「三観点にした時の評価基準にできる」ものがそのまま書かれています。学習指導要領で「身につけて欲しいもの」を単純に三観点に分配しただけ、だと言えばそれまでなんですが、小学校〜高校まで全て記載されています。

元教員には、「逆算して点数取らせるとして、、、」とかにできそうな資料です(笑)。まあ、そんな事するより、普通に授業したほうが一億倍楽ですけどね(笑)

この資料を「保護者に読んで欲しい」と思っています。

お子さんが、どういった数字(評価)をもらったか、通知表(や通知箋)で「数字だけ・丸印だけ見る」のではなく「何を評価されているのか」を知っていると便利だと思うのです。

また、評価の基準がわかっていれば「ウチの子の評価、おかしくない?」という時に先生に「どーしてそうなの?」という話がしやすい(自信持って聞ける)と思います。(よく、そういうご相談を受けていますし、「え、それダメじゃない?」という評価の方法の中学・高校はまだ多いと思います:ここについては深掘りしません、Webでは

保護者側・生徒側として、どういった基準での評価なのかを理解しておくこと、、、意外と(教える側・先生にとっても)大事だな、と考えています。

私の読んだ感想、、、と、まとめ

評価基準の変更は教える側にとっては結構混乱するもので、、、。
単純にものさしを入れ替えるだけなんですが、今までセンチメートル・メートル・キロメートルだった長さを全て、寸・尺に変えるってことで、、、混乱しますよね(笑)
先生方ご苦労さまですm(_ _)m、としか言えません。

さて、実際問題として、どうなるか、、、というと、
普段の提出物・小テストというものが評価の割合として大きくなる+定期テストでの「記述問題の割合」が増えるんだろうなー、と思います、私は。
昔からよく言う「平常点」と「テスト点」の延長線上のお話です。ただ、そのテスト点が「ただの暗記」では解けない問題を増やす「覚えている」は小テストで評価して、定期テストでは「覚えているを利用する」を評価したい)方向に明確に舵を切った、ように思います。(通知全体通しての話として、そういった事をテーマに据えているようにみえます)

覚えることは「当たり前」「それを利用できる」までが達成目標に、、、イヤ、難しいなあ、、、それ。どういった形で中学・高校がこの評価を使うのか、、、たぶん今まで通りの評価を「それっぽく」するだけだろうなー、と思いつつ、、、それだと「大学受験改革」に合致しない、、、けどきっと「現場をわかっていない」と言うんだろうなー、、、とかとか(笑)

結局のところ「しっかり覚えるべきことを覚える」+「覚えたことが利用できる」ことは今と変わらないなー、と思います。「提出物をしっかり出す+小テストを毎回頑張っておく」が大事なことも変わらないでしょう。新しい評価基準でも、今までと同じ形の勉強の仕方で「普通の成績評価はもらえる」だろうと考えています。(超上位とかのお話の場合はちょっと別です、、、たぶん)

いろいろ突っ込みたいところはある通知ではあるのですが「それはまた別のお話。」ってことで(笑)。

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