底辺校と地方 教育格差のお話(特に北海道について)

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底辺校と地方のお話

こんな記事が最近でました。
「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由
この記事、釧路市出身の方が書いていらっしゃていて、北海道の現状を端的に表してくれている良いお話です。(大元のツイート

私も同様の事考えていて、、、ちょっとだけ付け加えたいことあったので、書いておきます。

記事をちょっとだけ要約

私が主張したいのは、「貧富の差よりも地域格差のほうが深刻だ」ということではない。そうではなく、地方には、都市生活者には想像できないであろう、別の大きな障害があるということである。

というのが記事の要点です。具体的には、、、

たとえば釧路市民にとっての「都会」といえば札幌だが、釧路と札幌は300km、つまり東京―名古屋間と同じくらい離れている。市内には2つの大学があるが、いずれも単科大学である(当時は知らなかったが)。

釧路のように地理的条件が過酷な田舎では「街まで買い物に行く」ことも容易ではないので、たとえば「本やCDを買う」という日常的な行為ひとつとっても、地元の小さな店舗で済ませる以外の選択肢がない。つまり、まともなウィンドウ・ショッピングさえできないのだ。
したがって、私が関東に引越して自宅浪人しはじめたとき、まっさきに行ったのは、大きな書店の参考書売り場に通いつめることであった。見たこともない量の参考書が並んでいる東京の書店で、はじめて私は「釧路では参考書を売っていなかったのだ」ということを知り、悔しがったものである。

といった部分に書いてあるように、「田舎だと明らかに出来ないことがある」、記事中の表現をかりると「田舎には文化的なことがない」という部分が「教育格差」につながっているというお話です。

同感する話と、付け加えたい話と。

私の職歴

10年ほど道内の高校でお仕事してました。当初は札幌で期限付教諭(一般的な表現だと常勤講師)をしてましたが、採用試験合格後「田舎の高校」で教員をしていました

「田舎の学校」は(facebookでは名前出てます(笑))道内でもかなり田舎に分類されるところで、、、現在JRも通っていませんし、通学可能な高校が2校しかない地域で、学力上位の中学生は「一番近い大都市の高校に一人暮らしで通う」。それ以外に「札幌の私立にスポーツ推薦で行く」といった感じが多くある地域でした。釧路市のような市ではなく町でしたし、近隣の市まで車で1時間半、峠をこえる道のり、、、という田舎度です。

同感する話

田舎の状況、ホントにそうです。近隣に大学が無く、高卒でその地域で働き始め、子どもを産んで育てて、、、というイメージです。実際には専門学校に行って、大学に行って、色々あって帰ってきた、という保護者の方もたくさんいらっしゃいましたが。
自分が教えた生徒だと「進学(大学・専門)で都会にでてそのまま帰ってこない生徒」もたくさん見ています。、、、どちらかといえば「そのまま残っていた生徒たち」が田舎にそのまま居る感じがしています(統計的なデータではなく、肌感覚のレベルですが)。

保護者がどの程度大学について理解しているか」のお話も似たような話しを体験してます。生徒の保護者が「コイツこんだけ5があるんだから**大学(国公立)に入れるんだろ」と面談の中でお話されたのですが、、、その生徒は「今まで一度もちゃんと模試を受けていない」ですし「大学受験の為の教科選択していない」ですし、それどころか学校で実施している業者テスト(BさんのSサポート)の結果は、、、という状況。もちろん、保護者の方はちゃんと学校からの文書を見ていますし、高校の成績がどういったものかも文書でも面談でもお話しているのですが、、、、わからないのです、目安が無くて

また参考書のくだりは、とても良くわかります。それどころか勤務していた町には本屋さんが、、あるんですが、雑貨屋さん兼本屋さんで、、、無いんです、ちゃんとしたのは。隣町の本屋さん(車で20分くらいかな)には参考書ありましたが、量は少ないですし、選べるほどはありませんでした。一番近い都市まで車で1時間半。バス使うと乗り換えとか含めて2時間ほどでしょうか?(もちろん本数も無いですよ)往復3,000円〜4,000円だったかと。
中学生や高校生、1人で(友達と)お出かけして参考書を見比べて買う、、、にはちょっと出費が大きいわけです。

だから、都会と田舎で格差があるってのはホントで、しかも思っている以上にスゲーでっかいです。道立高校教員は道内全部移動のため、都会に子どもおいて単身で移動されている方多いです、、、、って何となく、何かなー、教育格差があることを一番感じているのは多分、教えている先生たち(小中高関係なく)だと思います

付け加えたい話

いや、釧路市は道内でいうと十分「都市」で、、、そんなレベルじゃないところ大量にあるんです!

釧路市の本屋さんでさえ「参考書が無い」と言われてしまう、、、確かにそうかもしれませんが、、、。

本屋さんが無い道内市町村は58/179(32.4%)で、高校が無い道内市町村も約33%(杉山調べ)で、、、参考書どころか、高校すら「家から通うのが難しい地域」がある状況です。

公共交通機関で近隣の市町村に通えるじゃん」と思うのは、、、都会育ちの悪い癖です。ある町の中心部に向かうバスはあっても隣町に向かう方向のバスは「乗る人が少ないから(生活利用者がいないから)」既に無くなっていることが多いです。(それどころか道内のJRは廃線されつつありますので、JRで通うことも難しくなりそうです)

夕張市のお話を出すまでもなく、道内は厳しい状況の市町村多くありますので、この先も教育格差が広がると感じています。

対処法

個人レベルの対処法は1つだけです。「都市部に生活拠点を移す」ことです。人口多く存在することで「本屋さん」も大きなものが出来ますし、「学校」も複数選べるだけ作られていますので、、、。

結論

基本的に、、、

「田舎は田舎で楽しくやってる」というのはまったくそのとおりだが、その事実と、都会と田舎のあいだには「格差」が存在するという問題は位相が異なる。田舎の幸福は格差を容認する理由にはならないのだ。
ましてや、「知らないほうが幸せ」という意見は、「家事こそ女の幸福」と主張して女性差別を温存するのにも似た、差別と搾取と格差を是認するロジックと同じである。

私が必要だと思うのは、こうした偶然性に翻弄される田舎の子供たちに、彼らが潜在的に持っている選択肢と権利とを想像させてやることであり、ひいては、東京をはじめとする都市部に住む人びとに、もうすこし田舎の実態を想像してもらうことである。

という元記事の意見は、私の考えと同じかなと思っています。

「私がこの地域で幸せだったから子どもも幸せに生活できるはず」という考えを否定するつもりはないのです。ないのですが、それが「子どもの可能性を摘んでしまっている」ことがあるのは理解していて欲しいのです。

今、塾・家庭教師を札幌という都市部でやらせていただいていますので「高校どこが良い?」という話が出来ます。しかし、最終勤務校に来た生徒は「ココか、アッチ」の2択でした。あ、田舎なので通える範囲に私立高校なんて存在しません、当然のことながら。選択肢はあるようで、無いのです

『お前の行きたいところに行っていいぞ』と言われたのでK高校を選びました」と入試面接で話をする生徒、、、実際に体験した話です。本当に「行きたいところに行けている」のでしょうか

地域格差・教育格差、、、たぶん、狭くなることは無く(特に北海道では)広くなるでしょう。

家庭教師・塾として、どういう対応をしていくのか、、、考えています。
どこかの地方の教育委員会の方、お話ししませんかー(笑)面白い方法ありますよー 土日・月一回出張しまっせー。)

可能性を広げる、、、という意味で、勉強しませんか?

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